日産自動車は、8日、電気自動車(EV)と小売店とのマッチングサービス「チャージング+(プラス)」の実証実験を、10月14日から開始すると発表した。
▲日産自動車、電気自動車と小売店とのマッチングサービス「チャージング+(プラス)」の実証実験を開始
この実証実験は、「日産リーフ」を利用しているユーザーに、充電器を備えた小売店の位置情報と、充電時間に利用出来るクーポンを提供し、その利用状況をモニタリングすることで、EVと小売店とのマッチングサービスにおけるビジネスインパクトを検証するものだ。
今回の実証実験では、日産のカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」の会員を対象に、関東圏の60ステーションに配備されている「日産リーフ」を利用するユーザーにサービスを提供する。また、マッチングサービスにおける実証実験のパートナーとしてミニストップ株式会社と提携し、関東圏の充電器を備えているミニストップ25店舗にて使用できる6つの商品の特別無料クーポン(ソフトクリームバニラ、エックスフライドポテト、クランキーチキン、コーヒーなど)を提供する予定だ。
▲充電器を備えているミニストップ25店舗にて使用できる6つの商品の特別無料クーポン
キャンペーン期間は2019年10月14日から2020年2月29日までの約5か月間。1回の予約毎にクーポンの利用は1台1枚までとなる。実証実験に対応するe-シェアモビ対象車種のあるステーションは関東地方(東京・神奈川・千葉・埼玉)でリーフを設置のステーション計60か所。ミニストップ対象店舗は関東地方(東京・神奈川・千葉・埼玉)で充電器を設置している25店舗となる。
▲関東地方(東京・神奈川・千葉・埼玉)でリーフを設置のe-シェアモビステーションは計60か所。充電器を設置しているミニストップは25店舗となる。詳しくはページ下部の特設サイト参照
今回の電気自動車(EV)と小売店とのマッチングサービス「チャージング+」では、自動車を利用するユーザー、小売店、日産のそれぞれにメリットのあるビジネスモデルを目指す。車を利用するユーザーは、EVの充電時間を有意義に過ごすことが可能となり、小売店では、充電をきっかけとした集客増と、滞在時間増に伴う売上増が見込める。また、日産は、各ユーザーに魅力的なサービスを提供すると共に、EVの充電残量データを活用したマッチングサービスにおける収益化の可能性を探る。
▲日産が推進している「ニッサン インテリジェント モビリティ」の一環として今回の「チャージング+」は行われる
日産は、クルマを先進化させ、ユーザーをよりよい世界に導く「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進している。「チャージング+」は、その柱の一つであるコネクテッドサービスの一環で、クルマがつながることでユーザーに、より魅力的なサービスを提供することを目指してる。
これに加え、日産は、自動車業界に変革をもたらしている「CASE※」に対応した新たなビジネスモデルの企画開発を進めており、今回の「チャージング+」もその一つの取り組みとなる。約5か月間の実証実験の結果分析を踏まえて、将来的には「NISSAN e-シェアモビ」を含む、すべてのEVに対応する可能性を視野に入れて、本サービスの導入を検討する。なお、今回の実証実験は、今年8月に日産の社内に新設されたコネクテッドサービスビジネス開発グループによる初の取り組みとなる。
※コネクテッド(Connected)、自動運転(Autonomous)、シェアリング&サービス(Shared&Service)、電動化(Electric)の各技術・サービスのアルファベット頭文字をつなげたもの
■NISSAN e-シェアモビについて
2018年1月にスタートした「NISSAN e-シェアモビ」は、日産自動車のEVとe-POWERのみを使ったカーシェアリングサービスで、EVならではのドライビングの楽しさと快適さを体験できる電動化技術と、先進運転支援技術や自動駐車機能などの知能化技術を体感することができる。さらに、免許証がそのままIDカードとなり15分単位から利用できること、利用時の距離料金が追加発生しないこと、さらには清掃が毎日実施されていることなどが、多くのユーザーに高く評価されている。
NISSAN e-シェアモビ 公式HP URL:https://e-sharemobi.com/
■実証実験の特設サイト
URL:https://e-sharemobi.com/CP/1910_01/