2019年1月国内新車販売データ

▲スズキ・スペーシア 軽自動車の中で販売好調 写真はXグレード
▲スズキ・スペーシア 軽自動車の中で販売好調 写真はXグレード

 1月の国内新車セールスが好発進を決めた。2カ月ぶりの前年実績超えスタートである。2019年の国内新車セールスに明るい展望が持てる。1月の国内新車総販売台数(軽自動車を含む)は40万7975台。前年同月比は2.1%増だった。

 日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した1月の新車販売台数(軽自動車を除く)は24万9048台で、前年同月比は2.3%増。登録車の販売台数のうち、乗用車は21万7762台で、同1.3%増と、2カ月ぶりに前年実績を超えた。内訳は、普通車(3ナンバー)が同4%増の12万37台と、2カ月ぶりのプラス。小型車(5ナンバー)は9万7725台で、同2%減と、2カ月連続の前年実績割れとなった。

▲日産ノートは2019年国内新車販売第1位(登録乗用車)
▲日産ノートは2019年国内新車販売第1位(登録乗用車)

 メーカー別販売台数は、全8メーカー中、5社が前年実績をクリアした。トヨタ(レクサスを含む)は11万3485台を売り上げ、前年同月比は3.9%増と、4カ月連続の前年実績超え。ホンダは2万9070台で、同7.9%増と、4カ月連続で前年実績を上回った。スズキは同14・9%増の1万442台と、41カ月連続のプラス。エクリプスクロスが好調な三菱は3110台で、同3.5%増と、15カ月連続で前年実績をクリアした。ダイハツは4417台を売り上げ、同115・3%増と、2カ月連続で前年実績を上回った。

 一方、日産は3万5656台を販売したものの、前年同月比1.1%減と、2カ月連続の前年実績割れ。SUBARU(スバル)は5383台にとどまり、同42・6%減と、15カ月連続のダウンを喫した。

 乗用車の車種別販売ランキングは、日産ノートが4カ月ぶりのナンバーワン。1万1448台を販売し、前年同月比は8%減と、4カ月ぶりのマイナスとなった。

 2位は日産セレナで前月の9位からジャンプアップ。1万110台をセールスし、同29・2%増と、大きく伸びた。

 3位はトヨタ・アクア。8875台を売り上げ、同1.5%増と、2カ月ぶりのプラスとなったが、前月の首位から後退した。

▲日産セレナは1月の販売台数2位 日産が1〜2位を占めた
▲日産セレナは1月の販売台数2位 日産が1〜2位を占めた

 以下、ベスト10は、④トヨタ・プリウス8712台⑤トヨタ・シエンタ8600台⑥トヨタ・ヴォクシー7231台⑦ホンダ・フリード6699台⑧トヨタ・カローラ6562台⑨トヨタ・ルーミー6489台⑩トヨタ・アルファード5908台。

 注目は、異例のベスト10入りを果たしたトヨタの高級ミニバン、アルファード。前年同月の2倍以上の伸びだ。

 純輸入車(日本メーカーの海外生産分を除く乗用車)セールスは1万7278台。前年同月比は4.3%増と、2カ月連続の前年実績超え。輸入車全体では2万1669台を売り上げ、同2%増と、こちらも2カ月連続で前年実績を上回った。

▲2019年1月の輸入車のブランド別販売台数でメルセデス・ベンツが1位 写真はA180スタイル(AMGライン装着車)
▲2019年1月の輸入車のブランド別販売台数でメルセデス・ベンツが1位 写真はA180スタイル(AMGライン装着車)

 純輸入車のブランド別販売台数ベスト5は、①メルセデス・ベンツ4397台②VW2819台③BMW2177台④MINI1281台⑤ボルボ1140台。メルセデス・ベンツは47カ月連続でナンバーワン。VWは3カ月連続の2位。ボルボがアウディを上回り、5位につけた。ベスト5の全ブランドが、前年実績をクリアした。

 Kカー(乗用車)の新車販売台数は12万4715台。前年同月比は0.2%の微増ながら、4カ月連続の前年実績超え。商用車を含めたトータル台数は15万8927台。同1.8%増と、7カ月連続で前年実績を上回った。

▲ホンダN-BOX 2017年8月のデビュー以来安定してトップを維持している
▲ホンダN-BOX 2017年8月のデビュー以来安定してトップを維持している

 乗用車の車種別販売ランキングのベスト5は、①ホンダN―BOX1万9192台②スズキ・スペーシア1万4350台③日産デイズ1万3541台④ダイハツ・タント1万3125台⑤ダイハツ・ムーヴ1万358台。

 17年夏にモデルチェンジしたN―BOXが、17カ月連続で首位を守った。ただし、前年同月比は0.6%減と、5カ月連続で前年実績に届かなかった。ベスト5内では、スペーシアとタントが前年実績を上回った。

 登録車、輸入車、Kカーと三拍子揃った前年実績超えで、19年の国内新車セールスは好ダッシュを決めた。国内新車セールスのアップトレンドは、10月の消費税率(8%から10%)引き上げまで続く可能性が高い。いわゆる〝駆け込み需要〟に対応するための特別仕様車などのラインアップが期待できる。

 秋の第46回東京モーターショー開催まで、ニューモデル市場が活気づくよう応援したい。メーカーさん、楽しい新車をお願いします。

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