BMWグループのセールスは11月も伸び続け、電気駆動モデルが過去最高を更新

 BMWグループは11月も引き続き好調な業績を維持し、グローバル販売は前年同月比1.4%増の225,662台を記録した。プレミアム・ブランドであるBMW、MINI、ロールス・ロイスの本年11月末までの累計販売台数は、前年同期比1.7%増の合計2,296,174台だった。

1.jpg▲BMWグループのセールスは11月も伸び続け、電気駆動モデルが過去最高を更新

「11月に再び成長を遂げたことで、今年は計画通りに新記録を更新できる目途がつきつつありあります」
BMWカスタマー、ブランド&セールス担当取締役上級副社長のピーター・ノータはこのように述べ、さらに「11月は特にBMWグループの電気駆動モデルが好調で、販売実績では18.4%増加して史上最高記録を更新した。11月に販売されたBMW 5シリーズ セダンの5台に1台はプラグイン・ハイブリッド・モデルでした」と続けた。

 BMWブランドの11月の合計販売台数は、前年同月比で2.9%増加して194,690台だった。またBMWブランドの11月末までの累計販売台数は、前年同期比2.4%増の1,972,394台だった。好調なラグジュアリー・セグメントに加え、とくにBMW Xモデルは、新型も従来モデルもどちらもこの成長に寄与し、11月末までの累計販売台数は前年同期比23.1%増の870,267台を記録した。また11月には、人気の高いBMW 3シリーズ セダン(前年同月比33.7%増)およびツーリング(同21.6%増)も2桁台の高い成長を記録した。

BMWグループの電気自動車の需要が高まる

2.jpg▲PHEVモデル、MINIクーパーS EクロスオーバーALL4は、11月に約50%販売増加

 11月のBMWグループの電気駆動モデルの販売台数は、過去最高の17,480台を記録。この記録にはプラグイン・ハイブリッド・モデル(前年同月比20.3%増)の13,590台も含まれる。BMW i3とBMW i8を擁するBMW iブランドも同じく前年同月比18.0%増の38,497台となり、年間を通して堅調な販売傾向を維持している。

 プラグイン・ハイブリッド・モデルMINIクーパーS EクロスオーバーALL4*は、11月に約50%増加して1,950台を販売した。こうした販売の伸びは、電気駆動モデルに対する顧客の関心の高さが反映されている。この傾向を支援するため、BMWグループは2021年までに電動車両用としてドイツ国内に4,100箇所以上の充電スタンドを用意する。

 また、eモビリティのパイオニアとして、2021年末までに100万台の電気駆動モデルを販売する予定である。これにより、2021年までにヨーロッパで販売されるBMWグループ車両の4台に1台が電動化されることになる。さらに2025年には3台に1台が、また2030年には約半数が電動化される予定。さらに、2023年までに25種類の電気駆動モデルを市場導入する予定であり、その半数以上がピュアEVとなる。

 極めて激しく競合するセグメントでありながら高収益の販売に注力した結果、MINIブランドの11月末までの累計世界販売台数は319,125台(前年同期比2.7%減)だった。11月度の販売台数は30,509台(前年同月比6.8%減)。コア・モデルに追加されたMINIのバリエーション・モデル「John Cooper Works」は、需要が拡大している。

 BMW Motorradのセールスは着実に成長を続けている。年初からの11か月間で、グローバルの顧客に合計161,368台(前年同期比6.0%増)のモーターサイクルおよびマキシ・スクーターが届けられた。11月の販売台数は前年比4.4%減の11,791台であった。

BMW & MINIの地域/市場別のセールス

 BMWグループは11月に米国(前年同月比7.6%増)および中国(同12.1%増)といった主要地域で販売を伸ばした。なお、ドイツでは単月28,833台のBMWおよびMINI(2.9%減)が、年間累計で298,526台(3.0%増)が販売された。

 世界的な市場環境が不安定で競争が激しい中、BMWグループは通年の販売台数がわずかに増加すると見込んでおり、引き続き台数よりも収益性を重視する戦略に取り組むという。

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