グッドイヤーは、画期的な自己再生型コンセプトタイヤ「reCharge」を発表した。このコンセプトタイヤは、タイヤ自らが環境に適応、変化し、利用者のモビリティニーズに応える特徴をもっている。
▲自己再生型コンセプトタイヤ「reCharge」カスタマイズされたカプセル(カートリッジ)によりタイヤを自己再生
Mike Rytokoski グッドイヤー・ヨーロッパ、Vice President 兼 Chief Marketing Officer は、次のようにコメントした。
「グッドイヤーは、個々の消費者のモビリティニーズに、より確実に応えられるタイヤを追い求めてきました。当社はこの度、パーソナライズ化と簡易化が進む、電動モビリティの将来に適合するコンセプトタイヤを完成しました」
▲カプセル(カ ートリッジ)には、「気候」や「場所」「オリジナルブレンド」といった名前がつけられ、これらを再充填することでタイヤが生成される
このreChargeコンセプトには、多くの革新的な特徴があるが、次の3つのポイントに集約される。パーソナライズ • reCharge コンセプトの核となるのは、「再充填が可能で、生成分解できるトレッドコンパウンド」だ。個々のカプセル(カ ートリッジ)による再充填が可能となるため、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易なものとなるとしている。カスタマイズされた液体コンパウンドを含有したカプセル(カートリッジ)を充填することでトレッドを再生、天候や路面の状態、またドライバーの運転方法にも、時間の経過とともにタイヤが適応することを可能にしている。
AIにより、個々のドライバーのプロフィールが生成され、カスタマイズされた液体コンパウンドが作成され、これにより、利用者の用途にあわせ調合されたコンパウンドが生成される仕組みだ。
▲タイヤ交換は手間いらず、タイヤ中央にカートリッジ(カプセル)をセット。タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易に。空気圧のメンテナンスやパンクによる無駄な時間が無くなる
このタイヤは、サステナブル(持続可能性)も重視されて作られる。コンパウンドは、生物由来物質を原料とし、世界で最も強力な天然素材の一つである「蜘蛛の糸」から発想を得た繊維で強化。これにより、耐久性が極めて高く、100%生分解が可能なものとなっている。
ルクセンブルク・グッドイヤーイノベーションセンターの主任デザイナーを務める Sebastien Fontaine は、「グッドイヤーreChargeは、妥協の一切ないコンセプトタイヤです。パーソナライズされ、サステナブル、そして手間要らずで、電動モビリティの一翼を担うと 確信しています」とコメントした。
reCharge のプロモーションムービーは、下記より。
https://www.youtube.com/watch?v=ziMVIZPu2XU