アウトモビリ・ランボルギーニは、サンタアガタ・ボロネーゼにあるスーパースポーツカー生産工場の一部を、 医療用マスクとプレキシガラス製保護シールドの生産部門へと転換すると発表した。生産したマスクは、 新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックと闘うボローニャのサントルソラ=マルピーギ総合病院に寄付される。
▲ランボルギーニ サンタアガタ・ボロネーゼの本社ビル
この団結したイニシアチブに取り組むのは、ランボルギーニのインテリアや特別なカスタマイズを加工する部門で、1日に1000枚のマスクを生産する予定だ。メディカルシールドについては、カーボンファイバー生産工場と研究開発部門にある3Dプリンターを使用し、 1日に200ユニットを生産する。
▲ランボルギーニのインテリアや特別なカスタマイズを加工する部門で、1日に1000枚のマスクを生産
▲カーボンファイバー生産工場と研究開発部門にある3Dプリンターを使用し製作されたメディカルシールド
この活動はエミリア・ロマーニャ州の承認および支援を受け、ボローニャ大学と協力して行われている。 ランボルギーニが生産した医療用具は、ボローニャ大学のDepartment of Medical and Surgical Sciences が監督する検証試験を受けてから病院に届けられる。
アウトモビリ・ランボルギーニ のステファノ・ドメニカリは 次のようにコメントした。
「この緊急事態において、私たちは社会に貢献する必要があると感じています。サントルソラ=マルピーギ総合病院とは、当社従業員の健康維持・促進プログラムや 研究プロジェクトでの専門的なアドバイスなどで、長年にわたり協力関係を築いてきました。皆が力を 合わせて、日々このパンデミックの最前線で働く人々を支援し、コロナウイルスとの闘いに打ち勝ちましょう。」
▲4月1日時点でイタリアの新型コロナウイルス死者は1.2万人を超えた。早期終息を望むばかりだ
新型コロナウイルスによる非常事態に直面しているイタリア全土の団結と支援の象徴として、 ランボルギーニではサンタアガタ・ボロネーゼの本社ビルを夕暮れにイタリア国旗の色にライトアップしている。