新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態が続くなか、アウトモビリ・ランボルギーニは呼吸シミュレーターの共同開発と製造のため、イタリアの人工呼吸器トップメーカー、シアレ・エンジニアリング・インターナショナルグループに対し、研究開発部門が支援を行うと発表した。
▲ランボルギーニがシアレ社の呼吸シミュレーターの製造支援を発表
呼吸シミュレーターとは、人工呼吸器を認定検査機器で最終検査をする前段階で、性能の初期評価をするために使用されるものだ。ランボルギーニは、同社3Dプリンティングラボでシミュレーターの設計、製造、検証をわずか2週間で完了させ、構成部品の最適化を果たし18台/週のシミュレーター生産を可能にしたという。
▲ランボルギーニの3Dプリンティングラボでシミュレーターの設計、製造、検証を短時間で行うことを可能にした
また、これと並行してHP Jet Fusion 3D 4200プリンターを使用し、0.08mmの精度での印刷を可能にするMJFテクノロジーを活用したポリカーボネート製医療用フェイスシールドの生産も続けている。
エミリア ロマーニャ州に拠点を置く、異なる分野において先端的な技術で製品を生み出す2社の今回の協同は、コロナウイルスに対して力を合わせて闘うイタリア企業の責任感と団結力の象徴だ。