4月26日のイタリア首相令を受け、アウトモビリ・ランボルギーニは5月4日から生産活動を再開すると発表。サンタアガタ・ボロネーゼの本社では現在、従業員の安全を最大限確保したうえでの業務再開に備え、あらゆる対策を完了したと発表した。
5月4日の再開に向けた準備については、新型コロナウイルスによる緊急事態を話し合う、労使合同委員会で、これまで議論と定義が行われてきた。この合同委員会は、3月13日に生産活動を一時停止した後すぐに設立され、この数週間にわたり委員会のメンバーは、業務に復帰する際の手順や使用する設備を見直し、ランボルギーニ従業員全員の安全を最大限に確保するために、包括的な教育をはじめとする正確な安全手順についての協力を続けてきた。
生産活動が一時的に停止している間、ランボルギーニでは工場の一部をサントルソラ=マルピーギ総合病院で使用する医療用マスクとフェイスシールドの生産に充てたほか、シアレ・エンジニアリング・インターナショナル グループと人工呼吸器の設計、生産にも取り組んでいる。
アウトモビリ・ランボルギーニのChairman and CEOのステファノ・ドメニカリは次のようにコメントした。
「再開に向けてやる気にあふれ、準備はできています。しかし私たちが最も大切にしているのは従業員の皆さんの安全であり、それを守るために安全面での厳格な手順も実施していきます。 この優先順位こそが、ランボルギーニが先駆けて休業した理由であり、現在も徹底した議論と安全な復帰のための指針となっています。なぜなら、私たちはまだ新型コロナウイルスとの戦いに勝利したわけではないからです。今後も感染の状況を継続的に見守り、イタリア政府とエミリア・ ロマーニャ州が発表するガイドラインに従って、手順の見直しを図れるようにしています。この慎重にならざるを得ない局面の中で、政府と自治体からの支援に心から感謝を述べたいと思います。」
「私たちはこれからも、ランボルギーニファンの皆さまやお客様の夢を大切に育み、5月7日にはシリーズを完成させる新モデルをオンラインで発表します。ランボルギーニは、非常に良い結果が得られたにもかかわらず、2020年の第1四半期を閉鎖しました。こうした結果を受けて、 私たちは業界のリーダーとして早く復帰をし、世界各地の販売店が営業を再開後、できるだけ早く私たちの車を皆様にお届けしたいと思っています。」