メイド・イン・イタリアの最高品質を誇るマテリアルAlcantara®を提供するアルカンターラ社は、4月14日以来、イタリア、ウンブリア州ネラ・モントロにある工場を厳重な新体制の元に再開し、4月21日からは、更に強化した独自のセキュリティ体制により、トリアージエリアを配備して社員及び地域の安全を確保する。また、工場の外に設けたトリアージエリアでは、希望する従業員が通勤の車内にいながらにして血清(抗体)検査を実施し、その結果を約5分で受け取る事を可能としている徹底ぶりだ。
既にアルカンターラ社は、約500名の従業員に標準予防の防護具PPE(Personal Protective Equipment)としてマスク、手袋、ゴーグルを毎日工場入り口で配布し、定期的な従業員の体温測定を行っている。今回の新しい対応は継続した健康チェックによって従業員と企業だけでなく地域をも守る事ができると考え、実施を始めた。血清(抗体)検査の実施をドライブスルー体制で行う事で、どのように感染が広がっているのかを簡易に発見する事ができ、更なる予防体制に入る事ができる。
会長兼CEOであるボラーニョ氏は次のようにコメントした。
「感染封じ込めとソーシャル ディスタンシングへの対応は今後4 月、5 月で終わる事なく数か月続くでしょう。現在の緊急体制がどれくらい続くかはわかりませんが、中長期的に工場を完全閉鎖する事は現実的ではありません。」とし、「すべてのウンブリア州の市民、そしてすべての従業員の健康を守る為、今回更なる対策の実施を決定しました。この対応により、企業と社員をパンデミックによる経済的な被害から防ぐことができると考えています。」
現在、アルカンターラ社は多数の試作マスクを開発しており、ネラ・モントロの工場では量産化についても検討をしている。これらのプロトタイプは所轄官庁にて認証され次第、生産をスタートする予定となっている。マスクの製造が可能となれば、事業活動の完全再開に十分な理由を示すこととなる。
ボラーニョ会長は今回の対策についての企業精神を説明した。
「アルカンターラ社の企業責任は、従業員の健康を保証する事も含まれています。工場の再開が問題ではなく、ビジネスの継続性が重要視されるべきです。」として、「2009 年にアルカンターラ社は、イタリアで初めてのカーボン ニュートラル認証を取得した企業であり、環境への取り組み、気候変動への対処をしてきました。アルカンターラ社は企業の社会的責任を常に重視しており、長い伝統を持っています。」