フェラーリとクロード・ルルーシュが短編映画「Grand Rendez-Vous」を共同制作

 フェラーリと映画監督クロード・ルルーシュが短編映画「Grand Rendez-Vous」を共同で制作することが決定した。主役はフェラーリF1ドライバー、シャルル・ルクレールが務める。

▲シャルル・ルクレールが「Ferrari SF90 Stradale」を駆りモンテカルロを疾走する短編映画「Grand Rendez-Vous」制作
▲シャルル・ルクレールが「Ferrari SF90 Stradale」を駆りモンテカルロを疾走する短編映画「Grand Rendez-Vous」制作

 今年のモンテカルロでのF1グランプリレースは、新型コロナウイルス(Covid-19)の世界的感染拡大のために中止となってしまった(前回モンテカルロでのグランプリが中止になったのは1954年にさかのぼる)。

本来のレース予定日、映画監督クロード・ルルーシュは、モナコ出身のレーシングドライバー、シャルル・ルクレールを主演に据えた新しい短編映画「Le Grand Rendez-Vous」の制作に同意した。

 短編映画「Le Grand Rendez-Vous」は、1976年に映画化され有名となった「C'était Un Rendez-Vous」(ランデヴー)に着想を得た作品だ。映画ランデヴーではFerrari275GTBが使われ、他のサウンドと聞き紛うことのない咆哮を上げていたが、今回の映画には、跳ね馬初の量産ハイブリッドモデル「Ferrari SF90 Stradale」が登場する。

 ロックダウン後のフランスで初めて行われた今回の撮影は、パンデミック後の「newnormal(新しい日常)」に向けた歩みがこれから徐々に進展していくことを示すものであり、さまざまな制限によって大きな打撃を受けた映画産業にとっては、再出発を象徴するものとなった。

▲フェラーリは、この数ヶ月間、具体的な支援策を通して新型コロナウイルスとの闘いのため、資金集めのほか、医療施設への医療機器の提供、マラネッロ工場における人工呼吸器用バルブの生産などに取り組んできた。直近では、新しい肺換気装置「FI5」を設計するにあたっての技術移転も表明している
▲フェラーリは、この数ヶ月間、具体的な支援策を通して新型コロナウイルスとの闘いのため、資金集めのほか、医療施設への医療機器の提供、マラネッロ工場における人工呼吸器用バルブの生産などに取り組んできた。直近では、新しい肺換気装置「FI5」を設計するにあたっての技術移転も表明している

 フェラーリは、この映画におけるパートナーシップを、熱狂的なファン、フェラーリ・オーナー、サポーターに寄り添う気持ちを示すための手段として歓迎し、あらゆる人々の健康を脅かしている危機的状況を、世界は少しずつでも克服していくことができるだろう、という希望を表現するものでもあるとしている。

7月にF1レースが再開されることにも期待しつつ、新しい日常を取り戻すことに向けて前向きに考えていきたい。

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