スーパーGTシリーズの開幕戦から第3戦までを振り返っておこう。
第1戦(4月17日決勝、岡山国際サーキット)は、大嶋和也/山下健太選手組(トヨタGRスープラ)がポールツーウィンで快勝している。2位はホンダNSX-GTの山本尚貴/牧野任祐選手組、3位は日産Zの松田次生/R・クインタレッリ選手組だった。
GT300クラスは、藤波清斗/J・P・オリベイラ選手組の日産GT-Rが優勝した。
第2戦、予選1位は国本雄資/阪口晴南選手組(トヨタGRスープラ)が獲得。そして迎えた決勝レース、1周目で、4番手スタートのフェネストラズ選手組(GRスープラ)がトップに浮上。2位には3番手スタートの千代勝正選手組(日産Z)となる。これを8番手から坪井翔選手組スープラがかわし2番手に浮上。序盤はこのトップ3台の激しい攻防戦が続いた。
24周目に坪井選手のスープラが遂にトップと立つ。
44周目、GT300クラスのマシンがクラッシュしコース修復の為赤旗レース中断となる。
58周目トップ3台はホームストレートをテール・トゥ・ノーズのまま進む。その3台のライン上の先にトラブルでスロー走行していたGT300車両があり、それをトップの関口選手はギリギリでかわすも続く高星選手は前車でそれが見えなかったようで回避するも接触しスピン、観客席側のガードレールに激しくクラッシュ。マシンはコクピットを残し前後をすべて失うほどの大ダメージを受けたが、幸い高星選手は大事に至らずにすんだ。
これにより2回目の赤旗となる。
レースはなんとか再開したが、レース終了規定時間となり結局3周のセーフティカー・ランのまま、レースは終了となった。しかし、1、2番手でゴールした関口選手組と坂口選手組はそれぞれ作業違反と接触のペナルティでタイム加算となり、3番手フィニッシュの野尻智紀/福住仁嶺選手組(ホンダNSX-GT)が繰り上がり、今季初優勝となった。
2位は坪井翔/ジュリアーノ・アレジ選手組(トヨタGRスープラ)、3位は平峰一貴/ベルトラン・バゲット選手組(ニッサンZ)となった。
GT300クラスは、富田竜一郎/大草りき/塩津佑介選手組(日産GT-R)が優勝を手にした。
第3戦は5月29日、鈴鹿サーキットで決勝レースが行われ、千代勝正/高星明誠選手組(日産フェアレディZ)が優勝。2位は塚越広大/松下信治選手組(ホンダNSX-GT)、3位はS・フェネストラズ/宮田莉朋選手組(トヨタGRスープラ)だった。
GT300クラスは、荒聖治/近藤翼選手組のBMW・GT3が優勝している。
第3戦終了時点でドライバーランキング(GT500)は千代勝正/高星明誠選手組と大嶋和也/山下健太選手組が26点で並んでいる。
GT300クラスは藤波清斗/J・P・オリベイラ選手組が33点でトップである。