Honda車をさらに魅力的・快適・安全にする製品を提供しているホンダアクセスは、2020年6月4日~6月5日の2日間、自家用車を持っている20歳~69歳のドライバー1,000人に対し「緊急事態宣言下のカーライフに関する調査」をインターネットリサーチで実施し、有効サンプルを集計した(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため発出された緊急事態宣言下、ドライバーはどのようなカーライフを送っていたのだろうか。自家用車を持っている20歳~69歳のドライバー1,000名(全回答者)に、緊急事態宣言下のカーライフについて質問した。
全回答者(1,000名)に、緊急事態宣言下に、どのくらいの頻度でクルマを運転していたか聞いたところ、「ほぼ毎日」は25.2%、「週に4~5日」は16.4%、「週に2~3日」は20.8%、「週に1日」は17.5%となり、週に1日以上運転していた人の割合は79.9%だった。緊急事態宣言下でも、ドライバーの多くはクルマを利用していたようだ。
では、緊急事態宣言が発出されてから、クルマを利用するときにどのようなことを心がけるようになった人が多いのだろうか。
緊急事態宣言下にクルマの運転をした人(962名)に、緊急事態宣言発出後、クルマの利用時に行うようになったことを聞いたところ、「マスクをする」(46.0%)が最も高く、次いで、「1人で乗る(同乗者を乗せない)」(36.3%)、「窓を開ける」(31.7%)となりました。感染症対策として、“うつさない、うつらない”ことを意識してクルマを利用していた人が多い結果となった。以降、「手を消毒してから乗る」(21.4%)、「除菌グッズを置く」(10.8%)が続いた。
緊急事態宣言下におけるクルマの利用機会の増加状況について質問した。まず、全回答者(1,000名)に、緊急事態宣言下にクルマを運転する機会が増えたか聞いたところ、「増えた」は60.6%、「増えていない」は39.4%となった。緊急事態宣言発出以降、公共交通機関を利用する代わりにクルマを利用するようになったという人が増えたのではないかと考えられる。男女・年代別にみると、クルマを運転する機会が増えた人の割合は、20代男性(79.0%)が最も高くなった。
次に、緊急事態宣言下にクルマを運転する機会が増えた人(606名)に、どのような目的でクルマを運転する機会が増えたか聞いたところ、「生活必需品の買い物」(85.8%)が突出して高くなった。生活するうえで最低限必要なものの買い出しのため、クルマを運転するようになった人が多く、以降、「通勤・通学」(22.6%)、「家族の送り迎え」(20.0%)が続いた。年代別にみると、「通院」は60代(18.0%)が他の年代と比べて高くなった。
緊急事態宣言下のドライブ(医療機関への通院や、生活必需品の買い物、必要不可欠な職場への出勤など、生活の維持に必要なクルマの利用は除く)について質問した。全回答者(1,000名)に、緊急事態宣言下のドライブの状況について聞いたところ、「ドライブに行った(自粛しなかった)」は5.7%となった一方、「ドライブに行きたいと思ったが、行かなかった(自粛した)」は40.1%、「ドライブに行きたいと思わなかったし、行かなかった」は54.2%で、合計した『行かなかった(計)』は94.3%となった。実際にドライブに行った人はわずかで、大多数の人はドライブには行かなかった。年代別にみると、実際にドライブに行った人の割合は、20代(12.0%)が最も高くなった。
緊急事態宣言下にドライブに行った人(57名)に、緊急事態宣言下にドライブで行ったところを聞いたところ、「海」(33.3%)が最も高く、次いで、「山」(31.6%)、「実家(への帰省)」(26.3%)、「ショッピングモール・アウトレットモール」(21.1%)、「公園」「道の駅」(いずれも14.0%)となった。
また、緊急事態宣言下にドライブを自粛した人(401名)に、緊急事態宣言下にドライブで行きたかったところを聞いたところ、「ショッピングモール・アウトレットモール」(36.9%)が最も高く、次いで、「温泉・スパリゾート」(31.9%)、「海」(24.9%)、「山」(23.2%)、「レストラン・グルメスポット」「道の駅」(いずれも22.4%)となった。
全回答者(1,000名)に、緊急事態宣言下に、クルマに関して、どのようなことをしたか聞いたところ、「洗車をする」(26.3%)が最も高く、以降、「車内を掃除する」(20.4%)、「車内を換気する」(15.3%)が続いた。外出自粛が求められる生活の中でも、クルマをきれいな状態で保つことを忘れずに行っていた人が多いようだ。また、「タイヤを点検する(空気圧、残り溝など)」(6.9%)や「定期的にエンジンをかける」(4.3%)など、クルマのメンテナンスを行っていた人や、「クルマの情報をインターネットで検索する」(6.0%)や「自動車情報誌を見る」(3.3%)、「買い替えのための情報を集める」(1.9%)など、クルマ関連の情報収集を行っていた人もみられた。
緊急事態宣言発出以降、在宅勤務をしたビジネスパーソン(417名)に、在宅勤務中にクルマの中で仕事をしたことがあるか聞いたところ、「仕事をしたことがある」は10.1%、「仕事をしたことはない」は89.9%となった。年代別にみると、クルマの中で仕事をしたことがある人の割合は、20代(16.7%)と30代(17.0%)が高くなり、クルマの中でテレワークをする“車内テレワーク”に前向きな人は、若手ビジネスパーソンに多いという結果が分かってきた。
緊急事態宣言発出以降、在宅勤務中にクルマの中で仕事をしたことがあるビジネスパーソン(42名)に、クルマの中で仕事をしようと思った理由を聞いたところ、感染症対策や仕事の効率化が目的だったという回答が多くみられた。≪感染症対策のため≫では「感染する心配がないから」や「自宅だと家族にうつす危険があるから」、≪仕事の効率化のため≫では「“3密”を避けることができ、仕事中、家族に介入されることが少ないから」や「静かで集中できるから」、「すぐに現場に向かうことができ、電話を落ち着いてすることができるから」といった理由が挙げられた。
感染症拡大防止のためには、いわゆる“3密”(密閉・密集・密接)を避けることが効果的とされている昨今、“3密”回避を意識した行動とカーライフについて質問した。
全回答者(1,000名)に、“3密”回避のために、ドライブスルーで利用したいものを聞いたところ、「ファストフード店」(35.8%)が最も高く、以降、「スーパーマーケット」(23.6%)、「カフェ」(17.1%)、「弁当販売店」(15.2%)、「ファミリーレストラン」(13.7%)が続いた。時間帯によっては混雑しやすい小売店や飲食店であっても、ドライブスルーであれば、“3密”の状態を避けて利用できると考えられているのが要因ではないだろか。そのほか、「役所」(13.0%)や「医療機関(予防接種・検査など)」(11.5%)、「薬局」(8.5%)など、行政や医療に関する回答が上位に挙がった。
“3密”を避けながら映画を楽しむ方法として、駐車場などの広いスペースに巨大スクリーンを設置し、クルマに乗ったまま映画を観ることができる“ドライブインシアター”が話題となっている。全回答者(1,000名)に、ドライブインシアターで観たいと思う映画のジャンルを聞いたところ、男性回答では1位「アクション」(18.0%)、2位「SF」(17.4%)、3位「アドベンチャー」(14.2%)、女性回答では1位「コメディ」(23.0%)、2位「恋愛」(19.0%)、3位「ヒューマンドラマ」(16.8%)となった。
ドライブインシアターを一緒に楽しむデートをしたい芸能人を聞いたところ、男性回答では1位「新垣結衣さん」、2位「石原さとみさん」、3位「綾瀬はるかさん」となりました。他方、女性回答では「佐藤健さん」がダントツ、2位「竹内涼真さん」、3位「菅田将暉さん」となった。
ドライブインシアターで楽しみたいアニメ映画を聞いたところ、1位「名探偵コナン」、2位「ドラえもん」、3位「ONE PIECE」でした。長年愛されている国民的アニメがTOP3を占める結果となった。
また、クルマに乗ったまま楽しむコンサートやお笑いライブについても聞いたところ、ドライブインコンサートを楽しみたいアーティストでは1位「サザンオールスターズ」、2位「嵐」、3位「Mr. Children」、ドライブインお笑いライブを楽しみたいお笑い芸人では「サンドウィッチマン」がダントツ、2位「千鳥」、3位「ダウンタウン」となった。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため発出された緊急事態宣言は5月25日に完全に解除され、また、県外への移動に関する自粛要請は6月19日に解除された。
全回答者(1,000名)に、県外への移動に関する自粛要請が解除されたら、ドライブで行きたいところを聞いたところ、1位「ショッピングモール・アウトレットモール」(23.3%)、2位「温泉・スパリゾート」(22.8%)となった。長い外出自粛生活で溜まったストレスをショッピングや温泉で発散したいという人が多くなった。以降、3位には「実家(への帰省)」(17.4%)が挙がり、外出自粛を徹底し、ゴールデンウィークには帰省をしなかったという人が少なくないようだった。
また、県外への移動に関する自粛要請が解除されたら、ドライブで行きたい都道府県を聞いた。居住エリア別に1位に挙がった都道府県をみると、北海道・東北では「北海道」(34.2%)、関東では「神奈川県」(22.5%)、北陸・甲信越では「石川県」(19.2%)、東海では「三重県」(28.3%)、近畿では「兵庫県」(24.1%)、中国・四国では「広島県」(22.5%)、九州・沖縄では「福岡県」(22.8%)と、いずれのエリアについても、各エリアに属する都道府県が1位となった。“自粛要請の解除後にドライブをするならまずは近場”と考えている人が多いのかもしれない。
最後に、県外への移動自粛要請解除後のドライブ、外出自粛のストレス解消をテーマに、エンタメに関する質問した。全回答者(1,000名)に、県外への移動自粛要請解除後、夏の海岸線を一緒にドライブしたい芸能人を聞いたところ、男性回答では1位「新垣結衣さん」、2位「綾瀬はるかさん」、3位「石原さとみさん」、女性回答では1位「佐藤健さん」、2位「竹内涼真さん」「福山雅治さん」となりました。男女とも、“ドライブインシアターを一緒に楽しむデートをしたい芸能人”と合わせて、新垣結衣さんと佐藤健さんがそれぞれ二冠という結果だった。
また、外出自粛のストレスを解消するためにプレイしたいと思う、クルマが題材のゲームを聞いたところ、1位「マリオカート シリーズ」(18.5%)、2位「グランツーリスモ シリーズ」(7.6%)、3位「頭文字D シリーズ」(5.0%)となった。1992年に1作目が発売されて以降、国内外問わず高い人気を誇っているマリオカートが1位だった。