マツダCX-9絶好調、米国6月新車販売で前年同月比48.9%増達成

2020年6月、米国内新車販売は、トヨタ、日産、SUABRUは4カ月連続で前年同月比割れを記録。新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済活動が停滞している影響を受けた。その一方で、マツダは4カ月ぶりに前年同月比を10.9%アップする大健闘。SUVのCX-9が前年同月比48.9%アップを記録し、マツダの推進力になった。

▲マツダCX-9  3列シートで高いユーティリティ性能を達成
▲マツダCX-9 3列シートで高いユーティリティ性能を達成

2020年6月、米国内新車販売は、トヨタ、日産、SUABRUは4カ月連続で前年同月比割れを記録。新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済活動が停滞している影響を受けた。その一方で、マツダは4カ月ぶりに前年同月比を10.9%アップする大健闘。SUVのCX-9が前年同月比48.9%アップを記録し、マツダの推進力になった。

モデルごとにセールスの浮き沈みが発生

▲トヨタ・カローラSE
▲トヨタ・カローラSE

 米国の6月新車セールスは、新型コロナウイルスの影響を受ける中、マツダやボルボカーズが前年実績をクリアした。また、レクサスやSUBARU(スバル)は、前年比のマイナス幅が10%台に縮小した。なお、GM、フォード 、FCA・US、日産、三菱自動車、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディは四半期ごとのデータ発表になり、6月の販売台数は未公表だ。
 トヨタ(『オートモーティブニュース』誌調べ)は6月、14万8280台を販売した。前年同月比は26.7%減と、4カ月連続で前年実績を下回った。ベストセラー乗用車のカムリは、同42.9%減の1万6509台と、4カ月連続のマイナス。カローラは同47.8%減の1万5079台と、7カ月連続で減少した。プリウスは、同27.4%減の4188台と4カ月連続のダウン。SUVは、RAV4が3万4093台、同12.9%減と、4カ月連続の前年実績割れ。中型SUVのハイランダーは、同29%減の1万4084台と、4カ月連続で減少した。中型ピックアップトラックのタコマは、同41.3%減の1万2023台と、2カ月ぶりのマイナスとなった。

▲レクサスES350・Fスポーツ
▲レクサスES350・Fスポーツ

 レクサス(オートモーティブニュース』誌調べ)は2万690台をセールス。前年同月比は10.2%減と、4カ月連続で前年実績を下回った。乗用車系は、ESが同21.5%減の3415台、RCが同16.8%減の317台、LCが同29.2%減の63台。SUV系は、RXが同22.9%減の6341台。UXは同20.9%増の1634台と回復。GXは同28.1%増の2495台と、2カ月連続で増加した。NXは4642台、同9.3%増と、2カ月連続で前年実績を上回った。

▲ホンダ・パイロット・エリート
▲ホンダ・パイロット・エリート

 ホンダは11万4774台を販売。前年同月比は15.5%減と、44カ月連続で前年実績を下回った。アコードが1万5409台を販売。同29.6%減と、10カ月連続で減少。CR-Vは2万6488台、同12.9%減と、4カ月連続で減少した。シビックは2万3260台を販売同21.8%減と、4カ月連続で前年実績を下回った。中型SUVのパイロットは、同4.7%増の1万2128台と回復。ミニバンのオデッセイは、同13.6%減の7946台と、7カ月連続のマイナス。HR-V(日本名ヴェゼル)は、同2.4%減の7512台と4カ月連続のマイナス。フィットは同18.9%減の2913台と、4カ月連続で前年実績を下回った。ピックアップトラックのリッジライン(日本未発売)は、同14.3%減の2367台と、4カ月連続のマイナス。

▲マツダMX-5ミアータ 
▲マツダMX-5ミアータ 

 マツダは2万5326台を販売。前年同月比は10.9%増と、4カ月ぶりに前年実績を上回った。最量販車はSUVのCX-5で1万2501台、同5.6%減と、4カ月連続で前年実績を下回った。中型SUVのCX―9は2727台、同48.9%増と、2カ月連続で増加した。CX―3は、同24.5%減の1000台と、5カ月連続でダウン。CX―30は、3526台を販売。乗用車は、セダンのマツダ6が、同19.3%減の1356台と、5カ月連続で前年実績を下回った。マツダ3は、同18.5%減の3250台と、落ち込みが続く。MX―5ミアータ(日本名ロードスター)が966台を販売し、前年同月比は27.3%増と、2カ月連続のプラスとなった。

▲SUBARUクロストレック
▲SUBARUクロストレック

 SUBARU(スバル)は5万3911台を販売。前年同月比は12.4%減と、4カ月連続で前年実績割れ。主力のアウトバック(日本名レガシィ・アウトバック)は1万250台にとどまり、同41.5%減と4カ月連続で減少。SUVのクロストレック(日本名XV)は、1万241台をセールスし、同10.1%減と4カ月連続で減少した。インプレッサは、同39%減の3389台と、7カ月連続で減少。フォレスターは同32.1%増の1万9490台と、2カ月連続で増加した。

▲ボルボXC40・Rデザイン・エクスプレッション
▲ボルボXC40・Rデザイン・エクスプレッション

 欧州勢は、ボルボカーズが6月としては、06年以降で過去最高の1万385台を販売した。前年同月比は4.5%増と、4カ月ぶりに前年実績を上回った。販売の主力は、XC40、XC60、XC90のSUV3車種。中でもXC40は6月、18年の発売以来、月販新記録を達成した。前年同月比は61%増と伸びた。
 19年の米国新車セールスは、前年比は1.2%減(1710万8156台)だった。20年は新型コロナウイルスの影響で、19年以上の減少は不可避。そんな中、アメリカ・ホンダのデイブ・ガードナー上級副社長は、「ディーラーはこれまでに経験したことのない最大の課題に非常にスピーディに対応している。ユーザーに多くの新車を届けるために、工場の稼働日を増やしている」と瑞祥の展望を語った。

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