長谷見昌弘選手がドライブしたR32GT-Rがオークションに!

 8月第3週の週末は、伝説のレーシングカーを購入するまたとないチャンスだ。長谷見昌弘選手のドライブで1994年の全日本GT選手権(JGTC)を戦ったスカイラインGT-Rがオークションに出品されるのだ。興味と資金のある方は、これを見逃す手はない。

長谷見GT-R

長谷見昌弘選手がドライブしたR32スカイラインGTーRが世界的に有名なオークションに出品される 落札価格に注目が集まる

 オークションは米国カリフォルニア州モントレーで開催される。RMサザビーズが主催するイベントで、1959年のフェラーリ250GT・LWBベルリネッタ(ツール・ド・フランス)や、1937年のメルセデス・ベンツ540Kスペシャル・ロードスター、1933年アルファロメオ・8C・2300カブリオレなど、およそ180台が出品される予定だ。
 そうした名車に中に、長谷見選手がステアリングを握ったJGTC仕様のGT-Rも入っている。米国にはユーズドカー輸入に関する「25年ルール」がある。右ハンドル車は初年度登録から25年以上が経過したモデルでないと、米国で登録できない、という決まりである。2000年代に入ってから日本車人気が高まっている背景には、25年ルールをクリアした良質なモデルが米国で取り引きされるようにことも一因として挙げられる。

長谷見GT-R

マシンはJGTC(全日本GT選手権/グループAシリーズの後継レース)仕様 NISMOとハセミ・モータースポーツが共同で開発した

 サザビーズの説明を簡単に紹介すると、「長谷見選手は日本のレジェンドドライバーで、キャリアの大半を国内のレースで過ごしたので、海外ではあまり知られていないかもしれない。だが、長谷見選手はシングルシーター(フォーミュラマシン)からスーパーシルエット、ツーリングカー、グループCカーとあらゆるカテゴリーでチャンピオンを獲得。1992年のデイトナ24時間でも優勝している。1989年からはハセミ・モータースポーツを率いて活躍した」とオールマイティに乗りこなす長谷見選手の天才性を簡潔に表現している。

長谷見GT-R

レーシングマシンとして必要な機能だけを備えた室内 強固なケージでボディを補強

 出品されるR32スカイラインは、1994年シーズンを戦ったユニシア・ジェックスカラー。参戦していた当時のスペックを維持しているという。94年シーズンの長谷見選手はJGTCのGT1クラスに参戦し、仙台ハイランドで優勝、シーズンを総合2位で終えている。また、十勝24時間レース(スーパーN1耐久)では優勝したストーリーを持つマシンである。96年にハセミ・モータースポーツから売却され、今回のオークションに至った。
 こんな素晴らしいキャリアを持つ「プロが鍛えたGT-R」を購入するチャンスは、めったにない。なお、このオークションには合計3台のスカイラインGT-Rが出品予定。2012年のレクサスLFAもリストに載っている。

レクサスLFA

2012年レクサスLFA(左ハンドル)もオークションに登場 落札価格は9万〜12万ドル程度になりそう

 

SNSでフォローする