トヨタ、日米での車載用電池生産に最大7,300億円を投資

 トヨタは、需要が拡大するバッテリーEV(以下BEV)の供給に向け、日本および米国において最大7,300億円(約56億ドル)を投資し、2024~2026年の車載用電池生産開始を目指すことを決定した。

2021年12月に行われたバッテリーEV戦略に関する説明会でEVコンセプトカーが一挙に公開されて並んでいる写真

▲日米での車載用電池生産に最大7,300億円を投資。需要が拡大するBEV向けに最大40GWhを増強

今回の投資は、あらゆる国と地域の様々なカスタマーのニーズに、マルチパワートレーンで柔軟に対応し、できる限り多くの選択肢を提供するために実施するものだ。日本および米国合わせて、最大40GWhの生産能力増強を目指す。トヨタ生産方式を活用し、これまで以上に高効率な生産ラインを構築することで、さらなる競争力の強化を目指すとともに、電池生産に従事する人材の育成やモノづくりの伝承にも投資をしていく。

 地域別の内訳としては、日本では、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(株)姫路工場、およびトヨタの工場・所有地に合計約4,000億円、米国ではToyota Battery Manufacturing, North Carolina(Toyota Motor North America, Inc. 90%、豊田通商株式会社 10%出資)に約3,250億円(約25億ドル)を新たに投資し、車載用電池生産を増強していく。

レクサスの透視図。EV化された車両のバッテリーやモーターが確認することができるイメージ図

▲電動化のクルマは主に「モーター」「電池(バッテリー)」「パワーコントロールユニット」から構成される

 トヨタはカーボンニュートラルを実現するための選択肢は1つではない、と考えている。ユーザーの暮らしを守りながら、できる限り多く、できる限り早く、CO2を減らしていくためには、その手段は国や地域によって大きく異なる。この考えのもと、あらゆる国と地域における様々なユーザーのニーズにマルチパワートレーンで柔軟に対応し、できる限り多くの選択肢を提供するために、今後もあらゆる努力を続けていく。

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