20年の米国新車セールスは、新型コロナウイルスの影響で、多くのメーカーが苦戦。販売台数は1458万台(速報値)で、前年比14.6%減だった。
日本メーカーは、トヨタが211万2941台を売り上げ、ランキング2位に。それでも前年比は11.3%減と、5年連続のマイナスだった。ベストセラー乗用車のカムリは、同12.7%減の29万4348台と、5年連続で減少。カローラは、同22.2%減の23万7178台と、2年ぶりのマイナス。RAV4は43万387台を販売。同3.9%減とマイナスに転じた。
ランキング5位のホンダは134万6788台を売り上げ、前年比は16.3%減と、2年ぶりに前年実績を下回った。主力のアコードが19万9458台で、同25.5%減。シビックは26万1225台、同19.8%減と3年連続の前年実績割れ。CR-Vは33万3502台、同13.2%減とマイナスに転じた。
6位の日産は、89万9217台を販売。前年比33.2%減と、3年連続のダウン。主力のアルティマが、13万7988台、同34%減と、2年ぶりに前年実績を下回った。セントラは同48.7%減の9万4646台と、3年連続で減少。エクストレイル兄弟車のローグが、22万7935台を販売。同35%減と2年連続のダウン。
ランキング1位のGMは、254万7339台をセールス。前年比は11.8%減と、5年連続のマイナス。セダンのシボレー・マリブが同22.2%減の10万2651台と、4年連続で減少。GMの主力、フルサイズピックアップトラックのシルバラードは、同3.2%増の59万4094台と、3年ぶりに前年実績を上回った。
3位のフォードは、204万4744台を販売。前年比は15.6%減と、5年連続の前年割れを喫した。主力ミドルセダンのフュージョンが、同33.4%減の11万665台と減少傾向。主力SUVのエスケープも、同26.1%減の17万8496台と、3年連続のマイナス。米国市場の最量販車のFシリーズは、同12.2%減の78万7422台。2年連続で前年実績を下回った。
FCA・USは、4位。販売台数は182万636台で、前年比は17%減と2年連続の前年実績割れ。大型ピックアップトラックのラムが、同11%減の56万3676台と後退。ジープ・ブランドでは、グランドチェロキーが同14%減の20万9786台を売り上げた。
SUBARU(スバル)は61万1942台を販売し、前年比は12.6%減と、12年ぶりに前年実績を下回った。フォレスターは17万6996台、同1.8%減と、2年ぶりのマイナス。アウトバック(日本名レガシィ・アウトバック)は、15万3294台をセールス。同15.4%減と2年ぶりに減少した。クロストレック(日本名XV)は、11万9716台を販売。同8.7%減と2年連続のダウン。
マツダは、27万9076台をセールス。前年比は0.2%増と、2年ぶりのプラスになった。最量販車はCX-5。販売は14万6420台で、同5.3%減とマイナスに。CX-9は、2万7638台、同2.9%増と2年ぶりのプラス。MX-5ミアータ(日本名ロードスター)が、同13.6%増の8807台と、3年ぶりに増加した。
三菱は8万7387台を販売。前年比は28%減と8年ぶりに前年実績を下回った。アウトランダー・スポーツ(日本名RVR)は2万8836台、同14.3%減と2年連続のマイナス。アウトランダーは2万7132台を販売、同28.5%減と、マイナスに転じた。
スバルオブアメリカのジェフ・ウォルターズ上級副社長は、「全ディーラーが営業している。新型車の発表も迫っており、21年は楽観視している」と、明るい見通しを語っている。