オートバックスセブン、 大分県内で初のドローンによる医薬品配送の実証実験を実施。医療への負担軽減を図り地域活性化に貢献

 オートバックスセブンは2019年3月19日(火)に大分県と地域活性化に関する包括連携協定を締結し、地域活性化に関する8つの取り組みを行っている。

 このたび、オートバックスセブンの100%子会社であるエー・ディー・イーは、地域活性化に関する取り組みの一つである介護福祉分野における移動支援・生活支援として、訪問医療時の突発的な医療品不足の解消による地域医療の負担軽減を目的に、大分県竹田市宮砥地区でドローンによる医薬品配送の実証実験を2021年2月4日(木)に実施する。

▲ドローンによる医薬品配送の実証実験を自治体・企業・団体あわせて7者の協力のもと実施
▲ドローンによる医薬品配送の実証実験を自治体・企業・団体あわせて7者の協力のもと実施

 大分県竹田市の宮砥地区は、現在地域医療の拠点となる診療所がなく、40km離れた社会医療法人社団大久保病院が週に1度訪問診療を行っている。訪問診療においては事前に処方した医薬品を準備しているが、現地での診療の内容によって、想定していなかった医薬品が必要になる場合もあった。

その際、即日の処方ができず、後日配送になるといった時間的なロスが発生し、医薬品の迅速な処方が行えない状況が一部発生していた。

▲ドローン導入前のイメージ:準備していた処方薬で対応できない場合は後日配送
▲ドローン導入前のイメージ:準備していた処方薬で対応できない場合は後日配送

 今回、ドローンによる医薬品の配送の実用化に向けた実証実験を行い、実用化されると、離れた地域においても医薬品の即時配送が可能となり、慢性症例以外の症状への対処時間を短縮することができる。地域医療の向上とともに、過疎山間地で拡大するへき地医療への負担軽減を図ることができる。

▲ドローン導入後のイメージ:想定していなかった症例でも必要な医薬品をすぐに提供
▲ドローン導入後のイメージ:想定していなかった症例でも必要な医薬品をすぐに提供

 本実証実験の第2フェーズでは、山間地域や島しょ部などにおけるサービス提供を視野に入れ、株式会社エアロジーラボが開発する、日本初の120分以上・100km以上飛行可能な産業用ハイブリッド型ドローンを使用し、効果実証を進める予定だ。将来的には、災害発生時のような緊急の際に、避難所への医薬品配送などにも活用することで地域における防災力向上に貢献も考えられている。

■実施体制について
 本実証実験は自治体・企業・団体あわせて7者の協力のもと実施する。実施体制は以下の通り。

実施機関:株式会社エー・ディー・イー
役割分担:事業主体・運行管理・機体調達

実施機関:社会医療法人社団大久保病院
役割分担:実証フィールド提供、医師会・薬剤師会との調整

実施機関:株式会社オーイーシー
役割分担:システム開発

実施機関:株式会社エアロジーラボ
役割分担:ハイブリッド型ドローンの開発および製作

実施機関:公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所
役割分担:事業サポート

実施機関:大分県および大分県竹田市
役割分担:関係者調整・地元調整

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