高精度3次元地図データを提供するダイナミックマップ基盤(以下 DMP)と、三菱UFJ銀行は、DMPの高精度3次元空間データと金融ソリューションを組み合わせた次世代の新たな事業の創出を目的に合弁会社「株式会社DMP Axyz」を設立した。
合弁会社では、DMPが整備・保有する高精度3次元空間データをベースに、三菱UFJ銀行が提供するさまざまなファイナンス・決済などを組み合わせたパッケージ商品の企画・開発・販売を行う。
具体的には、まず最初にDMPが自動運転向けに整備する高精度3次元地図データ(HDマップ)を基に開発する、除雪支援システムの事業化に取り組むとしている。除雪作業は熟練の作業員に依存している場合が多く、作業員の高齢化も進む中で持続可能な体制整備が喫緊の課題となってきている。同システムの利用によりデータに基づいた安全かつ効率的な除雪が可能となり、また、三菱UFJ銀行の取引先ネットワークやファイナンス機能を活用することで、幅広く利用される事業を目指す。
その他にも、車両の正確な走行距離情報などに応じた決済機能の開発など、DMPのHDマップと三菱UFJ銀行の金融に関するノウハウを掛け合わせた新たな金融サービスについても検討を進めていく。また合弁会社では、DMPと三菱UFJ銀行に限らず、さまざまなパートナー企業と連携し、カーボンニュートラルや少子高齢化など社会課題の解決に資する新たな技術・サービスの創出にも取り組んでいくとしている。
■合弁会社の概要
名称:株式会社DMP Axyz
合弁会社の所在地:東京都中央区日本橋室町4-1-21近三ビルヂング6階
代表者:代表取締役社長 雨谷 広道
設立日:2022年10月31日
資本金:75百万円
株主:DMP(約95.1%)および三菱UFJ銀行(約4.9%)