日産は、女優として活躍されている伊藤かずえさんが「シーマ」を30年以上に亘り愛車として乗り続けられていることに感謝し、この先も快適で楽しいドライブをしてもらいたいとの想いから、伊藤さんの愛車を2021年4月より一時預かり、レストアする運びとなったと発表した。取り組みの様子は順次日産公式SNSにて公開する予定だ。
2020年10月に、伊藤さんの愛車「シーマ」の一年点検の際のSNSへの投稿がきっかけとなり、伊藤さんが30年以上に亘り、この「シーマ」を愛車として大切にされていることが、SNSやメディアで大変話題となった。この投稿等を見た人から「やっちゃえ、日産!」「日産はレストアを検討して!」といった多くのコメントがあった。日産社内でも何かできないのかとの声も上がり、有志によるチームが立ち上がり、伊藤さんへの「日産からの感謝の想い」をレストアという形でお応えする取り組みが開始した。
今回のレストアの実施に際し、愛車の「シーマ」を預かっている期間、伊藤さんには現在の日産のラインアップの中から選んでもらった車両を代車として使用してもらう。また、3月17日より、レストアの状況などを、日産公式Twitterなどで発信していく。
日産公式Twitter
https://twitter.com/NissanJP
伊藤かずえ
1966年12月7日生まれ
1979年のデビュー以降さまざまなドラマ、映画、情報・バラエティ番組に出演
趣味は、書道、洋裁、インラインスケート、スキューバーダイビング、乗馬
■伊藤かずえさんからのコメント
この度、このようなお話をいただき感謝しています。父と塗りなおした塗装やへたってしまったシートなど思い出が詰まっているけれどもきれいにしたい部分がどうなるのか楽しみです。レストア中も見学できるという事なので、毎日のように作業の様子を見に行ってしまうかもしれません。30年乗り続けた「シーマ」とお別れするのはすごく寂しいですが、戻ってくるのを楽しみにしています。
■チームリーダー 日本事業広報渉外部 部長 遠藤和志氏 コメント
伊藤さんが30年以上に亘り、「シーマ」を大切に乗り続けていただいていることに感謝するとともに、大変嬉しく思います。「シーマ」は日本における自動車の歴史において、一石を投じたクルマの一つであると自負しております。30年以上お乗りいただいた車両を、伊藤さんが期待する“新車時と同じ状態”に戻すレストアは非常に難しい作業となりますが、「技術の日産」に恥じぬよう、総力をあげて、伊藤さんにご満足いただける仕上がりにしたいと思います。是非、皆さまもご期待下さい。
スペイン語で「頂上」の名をもつ初代「シーマ」 FPY31型は、「日本的な味を持った、世界に通用する新しいビッグ・カー」をコンセプトに、1988(昭和63)年に発売された。従来の国産大型セダンになかった伸びやかで気品あるスタイリングとインテリア、パーソナルな乗り味や優れた運動性能など、数々の新しい価値が大好評となり、当時の経済メディアが「シーマ現象」と報道するほどの爆発的人気車になった。発売翌年には物品税廃止(消費税導入)も追い風になり、当時のいわゆる「3 ナンバー車ブーム」の発端にもなる。
今回レストア対象となるのは、高級パーソナルクーペ「レパード F31型」にさえ先んじて採用されたV6・3ℓのVG30DET型ターボエンジン(最高出力187kW=255ps)や、先進の電子制御エアサスペンションをもつ最上級グレード「タイプIIリミテッド」だ。