「電気自動車(BEV)への関心度調査2022」BEV保有率は前年比3.7%増の8.2%、買い替え検討者は34.9%に

 クルマのサブスクリプションサービスを展開するKINTOは、現在クルマを保有しており、かつ環境問題に関心があると回答した人550名を対象に、「電気自動車(BEV)への関心度調査2022」を実施した。全2回のレポートのうち、今回は前編をお届けする。

電気自動車(BEV)への関心度調査(前編)バーナー

▲電気自動車(BEV)への関心度調査(前編)

 「電気自動車(BEV)への関心度調査2022(前編)」は、2022年11月14日にIDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査が行われ、現在クルマを保有しており、かつ環境問題に関心があると有効回答した人550名を調査した。

アンケート結果

▲あなたが現在所有しているクルマの種類を教えてください

 まず現在所有するクルマについて尋ねたところ、ガソリン車が69.3%、ハイブリッド自動車(HEV)が37.3%、 電気自動車(BEV)が8.2% 、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)が6.7% 、ディーゼル車が4.5% 、燃料電池自動車(FCEV)が3.3%となった。

※BEV:Battery Electric Vehicle(電気自動車)
※HEV:Hybrid Electric Vehicles(ハイブリッド車)
※PHEV:Plug-in hybrid electric vehicles(プラグインハイブリッド車)
※FCEV:Fuel cell electric vehicles(燃料電池自動車)

アンケート結果

▲クルマを買いかえるとしたら、次は何を選びたいですか?

 クルマを買い換えるとしたら、次は何を選びたいかを尋ねたところ、「ハイブリッド自動車(HEV)」が58.0%、「ガソリン車」が40.4%、「電気自動車(BEV)」が34.9%という回答となった。

アンケート結果

▲次に電気自動車に乗り換えたいと答えた人に向けて)なぜ電気自動車に買い換えたいと考えているのか

 まとめると、電気自動車(BEV)保有率は8.2%という結果となり、昨年と比較すると3.7%アップした。また、クルマを買い替える際には「ハイブリッド自動車(HEV)」を選ぶと答えた方が約6割で最多となり、依然としてHEVの人気がうかがえる結果に。そして3割以上が「電気自動車」を選ぶと回答しており、選ぶ理由は昨年と変わらず「排気ガスがなく環境に優しいから」が最多の結果となった。

アンケート結果

▲自宅にクルマの充電設備はありますか?

アンケート結果

▲電気自動車へ買い換えるとしたら、タイミングはいつ頃を検討していますか

 そんな“次の買い替えは電気自動車を選ぶ”と答えた方でも、「自宅の充電設備の設置は検討していない」が約4割、買い替えタイミングは「3年以降、もしくはわからない」が6割にのぼる結果から、現在保有しているクルマにしばらく乗り続け、中長期的に電気自動車を検討している様子が見てとれた。

アンケート結果

▲実際に購入するとしたら、どの車種を検討しますか?

日産リーフ(左上)、日産サクラ(右上)、MAZDA MX-30 EV MODEL(左下)、テスラModel 3(中央下)、トヨタbZ4X(右下)

 実際に電気自動車を購入するとしたらどの車種を検討するかと質問したところ、「日産「リーフ(LEAF)」」が38.0%、「日産「サクラ(SAKURA)」」が28.2%、「MAZDA「MX-30 EV MODEL」」が21.5%という回答となった。

■「実際に電気自動車を購入するとしたらどの車種を検討するか?」アンケート結果
・日産「リーフ(LEAF)」:38.0%
・日産「サクラ(SAKURA)」:28.2%
・MAZDA「MX-30 EV MODEL」:21.5%
・テスラ「Model 3」:20.2%
・トヨタ「bZ4X」:18.4%
・Honda「e」:17.2%
・日産「アリア(ARIYA)」:14.7%
・プジョー「e-208」:14.1%
・三菱「eKクロス EV:11.0%
・プジョー「e-2008」:8.6%
・スバル「ソルテラ(SOLTERRA)」:8.0%
・フォルクスワーゲン「ID.4」:6.7%
・ヒョンデ「IONIQ 5」:3.1%
・あてはまるものはない:4.9%

アンケート結果

▲電気自動車を選ばない理由があれば教えてください

アンケート結果

▲電気自動車に期待したいことを教えてください

 一方で、クルマ買い替えで電気自動車を選ばない最も多い理由が「車両価格が高額」とあり、電気自動車に対して昨年に引き続き「車両価格の値下げ」を期待する声が多数挙がった。昨今関心が高まり、脱炭素の文脈で今後メジャーなものになる確率が現在高い電気自動車だが、物価高やエネルギー代高騰の背景もあり、昨年以上に注目が集まっている。後編のレポートではその実態を明らかにする予定だ。

SNSでフォローする