ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏はCAR and DRIVER(カー・アンド・ドライバー)のインタビューで電動化計画をかなり詳細に語ってくれた。なかでもBEVの具体的な話がここまで出たのは、おそらく初めてではないか。
ヴィンケルマン氏は新型ウルス・ペルフォルマンテ発表と、オーナー向けイベント「ランボルギーニDAYジャパン2022」のために来日した。新型ウルス・ペルフォルマンテをアンベールする前に、ヴィンケルマン氏は最近のランボルギーニの輝かしい業績と電動化計画を語った。
そこで4シーターBEV計画の一部が語られた。純粋なエンジン車は2022年が最後となり、2023年はハイブリッド技術を初搭載したアヴェンタドール後継モデルが登場。2024年にはすべてのモデルを電動化したあと、2028年に初代フル電動モデルが登場。つまりBEVで、このBEVは4シーターGTとして発表する予定だ、ということを語った後、新型ウルス・ペルフォルマンテのアンベールが行われた。
発表イベントの後、CAR and DRIVER(カー・アンド・ドライバー)は、ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏へのインタビューを行うことができた。
そこで語られたことは「4シーターのBEVは、ファミリーカーではありません、2+2シーターのGTカーです」「たとえばランボルギーニにはエスパーダやウラッコのような2+2シーターのGTモデルが過去にありました。そのようなモデルを参考にしたBEVの開発を考えています」というのだ。
さらにヴィンケルマン氏は「ランボルギーニはアウディやポルシェのテクノロジーを活用できる状況にあります。ポルシェはカーボンニュートラル・フューエルの研究を進めています。アウディのプラットフォームを活用した場合でも、ランボルギーニらしさは失われずに明確に表現できることはウルスやウラカンが証明しています」と続けた。
アウディはe-tronの名称でBEVのラインアップを積極的に拡大している。e-tron GTは4ドアクーペだが、もう少しコンパクトな2+2にすればランボルギーニBEVのベースになりそうなモデルともいえる。個人的には流麗な350GT2+2かエスパーダの復活を、BEVでもいいから望みたい。いまから期待は膨らむばかりだ。
※【本誌取材ノート】は雑誌『CAR and DRIVER(カー・アンド・ドライバー)』掲載記事と連動したコンテンツです