「世界で進行するクルマの電動化」トヨタbZシリーズ始動、2025年までに電動車フルライン化で70車種に拡充

▲RAV4PHV 価格:469万〜539万円 減税・補助金は合計約40万円
▲RAV4PHV 価格:469万〜539万円 減税・補助金は合計約40万円
▲MIRAI 価格:735万〜860万円 水素で発電して走る燃料電池車
▲MIRAI 価格:735万〜860万円 水素で発電して走る燃料電池車

「電動化を通じたCO2排出量削減は地球規模の課題」としながらも、トヨタは2050年のカーボンニュートラル実現に向け、電動車率100%の極端な電動化には向かわない。

 再生可能エネルギーの普及状況や充電インフラの整備など、各国のエネルギー政策やクルマの使用環境などの事情に合わせ、効果的にCO2削減を図っていく考えだ。

 そのため、電動車についてはハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCV)をすべてそろえるフルラインアップ化を進める。

 2020年末現在でトヨタは乗用車・商用車合わせて55車種の電動車をラインアップしている。このラインアップを2025年までに70車種程度に拡充する計画。

▲プリウスPHV 価格:331万3000〜439万2000円
▲プリウスPHV 価格:331万3000〜439万2000円
▲4月の上海モーターショーで発表されたトヨタbZ4X bZ4XはSUBARUと共同開発したSUV bZはトヨタの新BEVシリーズとなり2025年までに7車種がラインアップに加わる 
▲4月の上海モーターショーで発表されたトヨタbZ4X bZ4XはSUBARUと共同開発したSUV bZはトヨタの新BEVシリーズとなり2025年までに7車種がラインアップに加わる 

 4月19日には中国・上海モーターショーで電動車フルラインアップ化の一環として新BEVシリーズのトヨタbZを発表。このシリーズは2025年までに7車種を導入する計画で、bZ4Xはその第1弾。
 
 SUVタイプのこのBEVは、パートナーの1社、SUBARUと共同開発。新AWDシステムを新開発のBEV専用e-TNGAプラットフォームに搭載する。生産は日本と中国の予定で、2020年年央までに世界で発売予定だ。

 電動車は政策の影響もあって需要が多く、かつ再生可能エネルギーによる電力供給が多い欧州、中国、米国に向けて重点的に投入する方針を掲げている。PHVも同様だ。

 中国ではC-HRのBEVやレビン(現行カローラ・セダンがベース)のHVが販売されている。

 また、欧州ではプロエースシティという名のBEVを販売している。このクルマはトヨタとPSA(当時、現ステランティス)の提携によって生まれたモデルで、プジョーではe-エキスパート、シトロエンではe‐ジャンピーという名前でリリースされ、シャシーやボディを共用している。

▲プラットフォームe-TNGAはSUBARUと共同開発 2022年年央までにグローバル販売がスタート予定
▲プラットフォームe-TNGAはSUBARUと共同開発 2022年年央までにグローバル販売がスタート予定
▲異形ステアリングホイールは持ち替えずに操縦ができる インスツルメントパネルは低く設定されている
▲異形ステアリングホイールは持ち替えずに操縦ができる インスツルメントパネルは低く設定されている
▲中国で販売するレビン(HV)
▲中国で販売するレビン(HV)
▲欧州で販売するプロエース(BEV)
▲欧州で販売するプロエース(BEV)
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