「世界で進行するクルマの電動化」マツダは2030年、全車に電動化技術を搭載

▲電動化のイメージリーダーMXー30はマイルドハイブリッドとEVが選択可能 2022年にはロータリーエンジン発電機搭載のシリーズプラグインハイブリッドが登場
▲電動化のイメージリーダーMXー30はマイルドハイブリッドとEVが選択可能 2022年にはロータリーエンジン発電機搭載のシリーズプラグインハイブリッドが登場
▲コルクを採用したインテリアや観音開きドアは伝統を継承した部分だ
▲コルクを採用したインテリアや観音開きドアは伝統を継承した部分だ

 マツダはライフサイクルアセスメントを考慮したCO2削減に向け、2030年の時点で生産するすべての車両に電動化技術、e-SKYACTIVを搭載する計画だ。ベルトスタータージェネレーターで回生(発電)とアシストを行うマイルドHVシステムである。

 この動きと並行し、各国・地域におけるエネルギー事情や電力の発電構成、ユーザーの志向の多様性などを踏まえたマルチソリューションを推進していく。つまり、適材適所でさまざまな電動化技術を投入していくという考えだ。

 2020年にはマツダ初の量産電気自動車、MX-30EVを発売した。このBEVに発電用のロータリーエンジン(RE)を組み合わせたプラグインハイブリッドも発表済みで、近々発売される。REを軸にしたPHVやシリーズHVの選択肢もある。

 マツダは2022年以降に縦置きパワートレーンを採用したラージ商品群の導入を予定している。このラージ商品群向けに6気筒エンジンを開発中。4気筒エンジンベースのPHVや48VマイルドHVの導入も計画している。

▲写真はMXー30EVハイエストセット 価格:495万円 航続距離256㎞
▲写真はMXー30EVハイエストセット 価格:495万円 航続距離256㎞

 また、スモール商品群用の横置きパワーユニットとラージ商品群用の縦置きパワーユニットに対応した「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」をベースとして、国ごとの電源事情や環境規制、お客様のニーズに応じたマルチソリューションを展開していく具体的な計画を6月17日に発表。

 「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」の商品としては、ハイブリッドモデル5車種、プラグインハイブリッドモデル5車種、EVモデル3車種を日本、欧州、米国、中国、アセアンを中心に2022年から2025年にかけて順次導入する予定だという。

 さらに、「SKYACTIV EV専用スケーラブルアーキテクチャー」の商品として、2025年頃から2030年にかけて複数のモデルを導入する予定。

 これらの商品計画に基づき、2030年時点での生産における電動化比率は100%、EV比率は25%を想定している。

▲2017年TMS出展のビジョンクーペは次世代ラージ商品群のデザインスタディ
▲2017年TMS出展のビジョンクーペは次世代ラージ商品群のデザインスタディ
▲マツダが昨年公開した新しいエンジン 写真左から6気筒ガソリンターボ/4気筒プラグインハイブリッド用エンジン/6気筒ディーゼルターボ
▲マツダが昨年公開した新しいエンジン 写真左から6気筒ガソリンターボ/4気筒プラグインハイブリッド用エンジン/6気筒ディーゼルターボ
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