アウディはカーボンニュートラルの実現に向け、e-tron(イートロン)のサブブランドを設けてBEVモデルを積極的に展開している。バッテリーの価格が高いため、長い航続距離を確保しようと大容量にするほど車両価格を押し上げることになるのがBEVの課題だ。それでも、ユーザーにとって魅力ある選択肢であることに代わりはなく、十分な利益が見込めると自信を見せる。
アウディ初のBEVとなるミドルサイズSUV、e-tronは2018年に欧州で発表され、2020年にe-tronスポーツバックと合わせて日本上陸を果たした。アウディはこのe-tronを手始めに、2025年までに世界の主要なマーケットで20車種以上のBEVを発売する見込み。また、2025年までに、PHVを含む電動化モデルの販売台数を全体の約40%にする目標を掲げている。
〝エレクトリック4ドアグランツーリスモ〟を標榜するe-tron・GTクワトロとその高性能版のRS・e-tron・GTは2021年4月に国内で発表された。同じ4月、ドイツではコンパクトSUVセグメントに属するQ4・e-tronを発表。高性能仕様はe-tronと同様、前後にモーターを積む。