ACEA(欧州自動車工業会)は2023年1月、2022年1~12月に欧州マーケット(EU+EFTA+UK)の新車販売データを発表した。
2022年1年間で売れた新車は1016万1993台。これは前年の1060万269台と比べて4.1%の減少である。欧州市場は昨年8月以降は5カ月連続で前年実績を上回る販売台数を記録し、マーケットの好調を印象づけた。しかし、夏までの落ち込みは回復するまでには至らず、残念ながら前年割れてに終わった。
表組みメーカー(グループ)別新車販売実績をまとめた。
欧州市場で販売ナンバーワンはVWで、278万9828台を販売している。面白いのは、VWグループの中でプレミアムモデルを扱うアウディ、ポルシェ、ベントレーランボルギーニが販売を伸ばしている点だ。日本でも高額輸入車の販売好調が指摘されているが、成熟市場においては高付加価値、プレミアムブランド製品は経済状況がどうであれ、旺盛な需要がある、ということなのだろう。
2022年に前年比を超えたメーカー(グループ)は、ヒョンデとトヨタ。ヒョンデはグループ内の2ブランドがともに販売を伸ばしている。トヨタは伸び率(6.0%増)でヒョンデを凌駕し、グループとしては最大の前年比超えになっている。