中国汽車工業協会(CAAM)は1月12日、2022年の中国市場における新車販売台数を発表した。CAAMによると、2022年の新車販売(乗用車)は2356万3000台で、前年(2148万2000台)比で約9.7%増だった。
バスやトラックを含めた全体の販売台数は2686万4000台、同2.2%増である。中国は新車(全体)販売が2016年に2500万台を超えて以降、コンスタントにこの大台を超える販売実績を続けている。
中国の乗用車(CAR)とSUVの販売比率は、SUVがやや上回っている。2022年は乗用車1111万6000台に対してSUVは1118万7000台。
中国独自の新能源車(NEV=BEV、PHEV、FCEV)の販売台数(乗用車)は654万8000台。このうちBEVが503万3000台、PHEVが151万5000台だった。前年実績は、それぞれ333万4000台、273万4000台、60万台だったから、いずれも大幅にアップしている。伸び率でいえば、それぞれ94.3%、81.7%、152.4%である。
中国はNEVの優遇策(補助金)を2022年末で打ち切った。NEVに適用される自動車所得税(10%)の免除は2023年までの継続が決まっているが、NEVの普及を後押しした補助金の廃止がどのような影響を及ぼすのか要注目だ。