米国新車セールスはSUVとセダンともに絶好調のトヨタがトップに浮上(2021年第2四半期)

▲トヨタRAV4(写真はハイブリッドのHSEグレード)は上半期の車名別販売ランキングで4位につけた
▲トヨタRAV4(写真はハイブリッドのHSEグレード)は上半期の車名別販売ランキングで4位につけた

 第2四半期の米国新車販売は、トヨタがGMを抜いて首位に立った。4〜6月の車名別販売台数のトップ10は、GMは3位にシボレー・シルバラード、10位にGMCシエラ(7万5495台、上半期計13万8412台で12位)がランクイン。一方、トヨタはRAV4、カムリ、カローラ、ハイランダーと乗用車とSUVがそろって上位に入る強みを見せた。

▲トヨタ・カムリ 米国で販売No1の実績 SUV/ピックアップトラックが人気の米国市場で販売好調をキープ 
▲トヨタ・カムリ 米国で販売No1の実績 SUV/ピックアップトラックが人気の米国市場で販売好調をキープ 

■2021年第2四半期 米国メーカー別販売台数トップ10
順位=社名:上半期販売台数:前年同期比(%)

1=トヨタ:688,813:+73.1
2=GM:688,236:+39.7
3=ホンダ:486,419:+65.7
4=FCA:485,312:+32.2
5=フォード:475,327:+9.6
6=日産:298,148:+68.1
7=ヒュンダイ:240,005:+69.3
8=SUBARU:160,824:+17.8
9=VW:120,520:+72.3
10=マツダ:105,909:+73.1

▲フォードFシリーズ 予約がスタートした電気自動車F150ライトニングの大人気の影響で既存モデルは販売が伸び悩んだ
▲フォードFシリーズ 予約がスタートした電気自動車F150ライトニングの大人気の影響で既存モデルは販売が伸び悩んだ

 フォードFシリーズは、車名別の販売台数の首位は維持したものの、前年同期比は1.5%のマイナスと勢いを欠く。これは、EVのF150ライトニングの影響だ。5月の発表以来、予約台数は10万台を超えており、通常のFシリーズの販売が失速した一因になっている。

▲シボレー・シルバラード フルサイズのピックアップトラックは米国ユーザーが最も好むセグメント
▲シボレー・シルバラード フルサイズのピックアップトラックは米国ユーザーが最も好むセグメント

■2021年上半期 米国メーカー別販売台数トップ10
順位=社名:上半期販売台数:前年同期比(%)

1=GM:1,330,486:+19.8
2=トヨタ:1,291,879:+44.5
3=フォード:996,661:+4.9
4=FCA:954,963:+17.3
5=ホンダ:833,510:+40.7
6=日産:583,701:+34.2
7=ヒュンダイ:407,135:+49.4
8=SUBARU:321,250:+20.3
9=VW:211,373:+45.8
10=マツダ:189,167:+46.8

▲ダッジ・ラムピックアップトラック 上半期の米国新車市場でトップ3のピックアップだけで約96万台が売れた
▲ダッジ・ラムピックアップトラック 上半期の米国新車市場でトップ3のピックアップだけで約96万台が売れた

 日本メーカーでは、トヨタと並んでマツダの伸びが注目できる。これは新型SUVのCX-30の新車投入効果が大きく、上半期は前年同期の2倍の3万3904台を販売している。

▲マツダCX-30  マツダの販売好調を支えるモデルとして存在感アップ
▲マツダCX-30 マツダの販売好調を支えるモデルとして存在感アップ

■2021年上半期 米国内車名別販売台数トップ10
順位=車名:上半期販売台数/前年同期比:1〜3月販売実績/ 4〜6月販売実績

1=フォードFシリーズ:362,032/ー1.5:158,235/203,797
2=ダッジ・ラム・ピックアップ:313,068/+27.1:148,836/164,232
3=シボレー・シルバラード:291,322/+9.0:126,591/164,731
4=トヨタRAV4:221,195/+20.6:114,255/106,940
5=ホンダCR-V:213,199/+53.5:93,766/119,433
6=日産ローグ:182,289/+70.4:86,720/95,569
7=トヨタ・カムリ:177,671/+41.1:78,151/99,520
8=トヨタ・カローラ:155,531/+41.9:72,520/83,011
9=ホンダ・シビック:152,956/+19.6:55,903/97,053
10==トヨタ・ハイランダー:144,380/+82.6:63,831/80,549

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