トヨタがランドクルーザー40系の補給部品復刻を公表

「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というユーザーの想いに応えるべく、トヨタがランドクルーザー40系の補給部品を復刻し、純正部品として再販売すると予告

 トヨタ自動車およびTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、ランドクルーザー生誕70周年にあたる2021年8月1日、1960年から1984年にかけて生産されたランドクルーザー40系の補給部品を復刻し、純正部品として再販売すると発表した。

▲トヨタおよびTOYOTA GAZOO Racingがヘリテージパーツの生産・販売をランドクルーザー40系で展開すると公表。まずは重要機能部品の復刻から始める
▲トヨタおよびTOYOTA GAZOO Racingがヘリテージパーツの生産・販売をランドクルーザー40系で展開すると公表。まずは重要機能部品の復刻から始める

 「GRヘリテージパーツプロジェクト(GR Heritage Parts Project)」の一環として展開する今回のプロジェクトは、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というユーザーの想いに応えるべく、サプライヤーによる特別協力のもと、すでに廃版となってしまった補給部品を復刻し、純正部品として再販売する取り組みである。
 ランドクルーザー40系をピックアップした理由は、生産終了後数十年を経過した車両であっても、世界各地で数多くのユーザーに愛用され続け、それぞれの車両が人の命や暮らしを支える、またより豊かな人生を支える“現役選手”として活躍していること。一方、近年では補給部品が欠品となってしまうケースが出てきたことから、「今乗っているランクルに、もう乗れなくなってしまうかもしれない」という不安の声が、トヨタに寄せられていた。

▲ランドクルーザー40系は1960年から1984年にかけて生産。今もなお世界中で“現役選手”として活躍していることから、今回のパーツ復刻プロジェクトのモデルに選ばれた。写真は1977年モデル
▲ランドクルーザー40系は1960年から1984年にかけて生産。今もなお世界中で“現役選手”として活躍していることから、今回のパーツ復刻プロジェクトのモデルに選ばれた。写真は1977年モデル

 そこでトヨタは、「ユーザーがこれからも安心・安全に愛車に乗れるよう、要望が多く必要性の高い部品を復刻する」との考え方で、世界各地のランドクルーザー専門ショップやファンクラブ代表などから、たくさんの意見を収集。この結果をもとに、40系の走る・曲が る・止まるに関連する重要機能部品(例:エンジン・駆動・排気系など)について、ヘリテージパーツとして再販売する調整を進め、2022年の初めごろをめどに準備の整ったパーツから順次発売することを決定した。
 また、トヨタおよびTGRはWEBサイト内にて復刻の要望が伝えられるアンケートフォームを用意。収集した意見も参考にし、次の復刻部品の選定に活用していくという。

▲WEBサイト内にて復刻の要望が伝えられるアンケートフォームを用意。次の復刻部品の選定に活用していく計画だ
▲WEBサイト内にて復刻の要望が伝えられるアンケートフォームを用意。次の復刻部品の選定に活用していく計画だ

 なお、トヨタおよびTGRはこれまでA70/A80スープラ、2000GTについてヘリテージパーツの供給を進めてきたが、ランドクルーザーに関しては今回の40系を皮切りに、それ以降の車両のパーツについても供給の検討を順次進めていく予定である。

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