スズキがガーナでスイフトのSKD生産を開始した

スズキがガーナでスイフトのSKD生産開始記念の式典開催

　豊田通商はガーナ共和国に展開する車両組み立て会社、TTMG（豊田通商マニュファクチャリング・ガーナ）で2022年9月からスズキ・スイフトのSKD（セミノックダウン）生産を開始した。
　これは2019年に横浜で開催された第7回アフリカ開発会議で豊田通商とガーナが締結した「自動車産業の発展に向けた協業に関するMOU」に基づくもの。
　TTMGは2021年6月からトヨタ・ハイラックスのSKD生産を進めている。
　1月30日にはスイフトの生産開始を祝う式典がガーナで開催された。豊田通商は2019年、トヨタからアフリカでの営業業務を全面移管されている。

スズキ・スイふちお（ガーナでの生産モデルとは異なります）

2023年1月31日
豊田通商株式会社
スズキ株式会社

ガーナにおいて、スズキ・スイフトの車両組立生産を開始
～アフリカにおける自動車の地産地消を推進～

　豊田通商株式会社（以下：豊田通商）のガーナ共和国における車両組立会社であるTOYOTA TSUSHO MANUFACTURING GHANA CO. LIMITED（以下：TTMG）は、2022年9月より、ガーナにおいて、スズキ株式会社（以下：スズキ）の小型車「スイフト」のSKD※生産を開始しました。
（※SKD：Semi Knock Downの略。ボディを溶接、塗装済みの状態で輸入し、主要構成部品をボディやシャーシに組み付ける車両組立て方法、または部品の分解形態のこと）

　本件は、2019年8月に横浜で行われた第7回アフリカ開発会議（TICAD7）において、豊田通商とガーナ政府が締結した「自動車産業の発展に向けた協業に関するMOU」に基づく取り組みの一環です。TTMGの工場では、トヨタ自動車株式会社（以下：トヨタ）のピックアップトラック「ハイラックス」のSKD生産を2021年6月より開始しており、豊田通商にとって、アフリカにおけるスズキ車の生産および2ブランドの混流生産は初めてとなります。　

　生産開始を受け、ガーナでは1月30日、ガーナ貿易産業省のサミュエル・アブ・ジナポー大臣、在ガーナ日本大使館の望月寿信特命全権大使、スズキの鈴木浩一常務役員の出席のもと、式典が行われました。

　式典に出席したスズキの鈴木常務役員は、「ガーナでのスズキのプレゼンスを高めていきたい。ガーナ国民の皆さまにスイフトをはじめとする当社製品に愛着を持っていただけると嬉しい。」と話しました。また、豊田通商のアフリカ本部の大塚本部COOは、「ご協力いただいたガーナ政府に感謝するとともに、引き続き自動車産業発展のために支援をお願いしたい。豊田通商も“With Ghana, For Ghana”の精神で尽力したい。」と抱負を語りました。

　今回の「スイフト」のSKD生産は、2019年1月にトヨタからアフリカでの営業業務の全面移管を受けた豊田通商と、2019年3月にトヨタと協業合意したスズキ間のアライアンス強化・拡充の一環として実行されたものです。

　豊田通商グループでは、現在、アフリカにおいて、エジプト、ケニア、ルワンダ、ガーナの4カ国で車両生産を行っており、TTMGの工場では、生産能力は年間1,700台、従業員数は約50人規模です。

　今後も、スズキと豊田通商は、アライアンス強化・拡充を目指し、市場のニーズに合わせて現地生産に取り組みながら、アフリカの自動車産業発展に貢献していきます。