マツダは、「MAZDA CX-30」が、2021年度の自動車アセスメント(JNCAP)※1において、最高評価にあたるファイブスター賞を受賞したと発表した。
※1 JNCAP(Japan New Car Assessment Program)は、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が、安全な自動車の普及を促進する目的で、1995年度より公表している自動車の安全性能評価。2020年度からは、衝突安全性能・予防安全性能・事故自動緊急通知装置を総合的に評価している。
自動車アセスメント(JNCAP)におけるファイブスター賞は、衝突安全性能と予防安全性能において最高ランク<Aランク>であり、事故自動緊急通報装置を搭載した車種が受賞する安全性能の総合評価だ。
「CX-30」は、マツダの安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」※2にもとづく装備により、高い安全性能を実現している点が評価された。
※2 「MAZDA PROACTIVE SAFETY」は人間を理解・信頼・尊重することを重視し、ドライバーが安全に運転できる状態を最大限に確保、事故のリスクを最小限に抑制することを目指すマツダ独自の安全思想。
具体的には、予防安全性能として4つが挙げられる。一つ目は、歩行者(昼間・夜間)や自転車(昼間)を検知可能な衝突被害軽減ブレーキ「スマート・ブレーキ・サポート(SBS)」など先進の安全技術群「i-ACTIVSENSE」を全車に標準装備された点。
二つ目に、夜間走行時に先行車や対向車の状況を検知し、照射範囲や明るさを自動的に変化させる「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」、またはハイ/ロービームを自動的に切り替える「ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)」。
三つ目に、後進時に後方の静止障害物や自車の後方左右から接近する車両を検知し、衝突回避または被害軽減する、「スマート・ブレーキ・サポート(SBS-R、SBS-RC)」。
四つ目に、前方または後方の車両や壁などの障害物を検知し、衝突被害の軽減に寄与するペダル踏み間違え時加速抑制装置の搭載だ。
衝突安全性能としては、エアバッグシステムに加えて、超高張力鋼板を使った骨格と全方位からの衝撃エネルギーを効率的に吸収・分散するフレーム構造で、万が一の衝突時における乗員の傷害低減に貢献し、歩行者との衝突時には、頭部や脚部への傷害を軽減するためのエネルギー吸収構造などを採用している。
さらに、事故発生時の救助として、エアバッグ作動時や後突時にコールセンターへ自動的に通報する車載通信機を装備。事故発生の位置情報を迅速に通報することにより、救命率の向上や傷害の重傷化の防止に貢献する。