英国のパワーユニット別2021年新車販売データを紹介しよう。
■英国
パワーユニット=2021年の販売台数(前年比)/シェア
ACEAの発表データをもとに作成
バッテリーEV=190,727台(76.3%増)/11.6%
プラグインハイブリッド=114,554台(70.6%増)/7.0%
ハイブリッド=444,024台(531%増)/27.0%
ガソリンエンジン=762,103台(15.7%減)/46.3%
ディーゼルエンジン=135,773台(48.1%減)/8.2%
総販売台数=1,647,181台/1,631,064台(1.0%増)
BEVの車名別販売台数ランキングは以下のとおり。
1=テスラ・モデル3:34,783
2=キアe・ニーロ:12,271
3=VW・iD.3:11,032
4=日産リーフ:9,052
5=アウディe-tron:7,396
6=ヒョンデ・コナ:7,199
7=MINI:6,615
8=ルノー・ゾエ:5,778
9=ボクゾール・コルサ・e:5,605
10=MG・ZS:5,380
PHEVの車名別販売台数ランキングは以下のとおり。
1=BMW3シリーズ: 10,979
2=メルセデス・ベンツAクラス:6,495
3=ボルボXC40:6,362
4=フォード・クーガ:6,137
5=アウディA3:5,755
英国は2030年にガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止する方針を明らかにしている。BEVの販売シェアは11.6%、PHEVは7.0%とECVが浸透している。
英国は電気自動車普及のために、充電インフラの整備に助成金を設定。2021年3月から2022年4月まで「居住者用路上充電スキーム」を実施して、総額2000万ポンド(約32億円)を確保。
これに加えて、職場や家庭用の充電設備には5000万ポンド(約80億円)を用意している。
ボリス・ジョンソン首相は2020年11月に、10項目で構成する「グリーン産業革命」を発表。この中で電気自動車の「充電設備に13億ポンド投資」することを盛り込んでいるほか、「EV用バッテリーの開発と大量生産のために、今後4年間で約5億ポンドを支出」して「数千人の新規雇用を保護・創出する」と明らかにしている。
英国では2035年にPHEVの新車販売を禁止するする目標(2035年までに新車販売のゼロエミッション化)を掲げており、充電設備の拡充は政府の狙いを達成するためには欠かせない要件になっている。