ドイツのパワーユニット別販売状況を調べた。ドイツは急速にバッテリーEV比率がアップしている。
BEVの販売台数は35万6000台を超え、前年比83%以上と大幅な伸びを示した。BEV、PHEV、HEVの合計は42.3%になり、ガソリンエンジン車を超える数字になっている。
■ドイツ
パワーユニット=2021年の販売台数(前年比)/シェア
ACEAの発表データをもとに作成
バッテリーEV=356,425台(83.3%増)/13.6%
プラグインハイブリッド=325,449台(62.3%増)/12.4%
ハイブリッド=429,139台(31.1%増)/16.3%
天然ガス=7,159台(0.0%増)/0.3%
天然ガス以外の代替燃料=10,158台(55.2%増)/0.4%
ガソリンエンジン=972,588台(28.6%減)/37.1%
ディーゼルエンジン=524,446台(36.0%減)/20.0%
総販売台数=2,625,364台/2,917,658台(10.0%減)
ドイツは2020年7月にBEVなどの購入を補助する「環境ボーナス」制度(2016年7月導入)を改正し、車両価格が4万ユーロ以下のBEVを購入する場合には9000ユーロ(連邦政府が6000ユーロ、自動車メーカーが3000ユーロ負担)の補助金が受け取れる仕組みを取り入れた。
4万ユーロ以下のPHEVの場合は補助金合計は6750ユーロ(連邦政府4500ユーロ、自動車メーカー2250ユーロ)である。
このボーナスは21年12月までの予定だったが、昨年末に2022年末まで延長することが発表された。
4万ユーロ以下のBEVを購入するユーザーは、今年も9000ユーロの補助金が受け取れる。
なお、2023年からはEV走行の割合とEV走行の航続距離が補助金を算出際の参考データとする方針が発表されている。
2023年8月以降は、EV走行航続距離が80km以上の「電動車」が補助金の対象になる見通しだ。