2023年8月の自動車用タイヤ・エンジンオイル・バッテリー販売速報

 小売店パネル調査や消費者調査を実施するGfK japanは、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データを元に、市場規模相当に拡大推計した自動車用タイヤ、エンジンオイル、バッテリーの販売速報を公表した。

タイヤとバッテリーとエンジンオイルボトルのイラスト

▲2023年8月自動車用タイヤ・エンジンオイル・バッテリー販売速報

 2023年8月の自動車用タイヤ販売は、本数前年比25%減と大きく前年を割り込んだ結果となった。店頭では同20%減、インターネットでは同33%減に落ち込んだ。前月好調だった冬タイヤは、その反動もあり本数前年比60%減と著しく減少した。店頭販売では同42%減、インターネットでは同71%減と大幅に落ち込んだ。

タイヤ全体の税抜き平均価格は10,909円と前年同月から9%上昇し、店頭では7%、インターネットでは9%上昇した。金額前年比は19%減と2桁のマイナス成長となり、店頭では14%減、インターネットでは27%減となった。

 ちなみに普通自動車のタイヤは、タイヤの摩耗による使用限度は残り溝深さが1.6mm以上と規定されており、スリップサインで簡単に目視確認することができる。どんな天気でも安心してドライブするために、日常点検はかかさずしよう。

タイヤ販売について

▲タイヤ販売について

 2023年8月の自動車用エンジンオイル販売は、販売量(リットル換算)ベースで、前年比4%増と微増であった。しかしながら、4L缶の販売は数量前年比7%減で、店頭では同6%減、インターネットでは同19%減と前年同月を下回る結果となった。

4L缶の主要な粘度は、0W-20が数量前年比6%減、5W-30が同13%減と減少した一方、0W-16は同23%増、0W-30は同21%増と2桁成長を見せた。4L缶の税抜き平均価格は4,246円と前年同月から12%上昇し、店頭では12%、インターネットでは11%上昇した。平均価格が上昇したことで、販売数量が減少しつつも、4L缶全体の金額前年比は4%増と前年を上回った。店頭では金額前年比5%であったことに対し、インターネットでは10%減であった。

 ちなみに、エンジンオイルは新車の多くでは1万5,000kmまたは1年ごとが交換の目安とされていることが多い。ただし、熱のこもる渋滞路の走行やスポーツ走行などが多い場合その限りではない。内燃機関のクルマをもし長く大切に乗りたいのではあれば、定期的なオイル交換はオーナーがすべき必ず必要な作業だ。クルマに合った綺麗なオイルを使うことで、燃費・フィーリングの改善・オイル漏れの抑止につながる。定期的に交換しよう。

エンジンオイル販売について

▲エンジンオイル販売について

 2023年8月の自動車バッテリー販売は、数量前年比3%増と微増であった。店頭では同5%減であったものの、インターネットでは同18%増と大幅な伸長を示した。主要なJIS規格ではD23が数量前年比5%増と拡大した一方で、B19は同6%減、B24は同12%減と縮小した。

バッテリー全体の平均価格は前年同月から8%上昇し、14,354円となり、店頭では8%、インターネットでは16%上昇した。結果、金額前年比は11%増と好調で、店頭では同3%増、インターネットでは同37%増に達した。

バッテリー販売について

▲バッテリー販売について

 ちなみにバッテリーは、約5年使えれば元がとれた、と考えるべき消耗品だ。最近のクルマではメインバッテリーのほかに、補機バッテリーの2つのバッテリーを搭載している車両も多い。以前は自分で交換が比較的簡単な作業だったが、現在のクルマは電子装置が複雑化していることもあり、ユーザーがバッテリー交換するのは難易度が高くなってきた。プロにまかせよう。

バッテリー交換時期になるとメータークラスタ内に電圧低下を知らせてくれるクルマも多くあるが、バッテリーを何年使っているかは頭の片隅に置いておくと、突然のトラブルを防止できる。少し古いクルマならエンジンのかかり具合の良さ悪さでバッテリーの良しあしを判断できたが、最近は古いバッテリーを使用していると突然バッテリートラブルになることも多い。これから寒くなる時期なので、定期点検は必ずしよう。

Follow