「Hyundai Motor Group(ヒョンデ)」と世界的な自律走行技術のリーダーである「Motional(モーショナル)」は、Hyundai Motor Group イノベーションセンターシンガポール(以下HMGICS)の開所を祝うとともに、HyundaiとMotionalが共同開発した全電気式ロボットタクシー「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」が新センターで生産されることを11月21日に発表した。
ブランド初の量産モデルである「IONIQ 5」は、2024年から米国でMotionalの商業サービスの一環として配備される予定だ。また両社は、IONIQ 5が米国連邦自動車安全基準(FMVSS)の認定を受けた最初のSAEレベル 4 自律走行車(AV)の一つであることを明らかにした。
HMGICSは、高度なオートメーション、リアルタイムのモニタリング、データ評価を組み合わせ、生産の限界を打破しようと取り組んでいるオープンイノベーションハブだ。また、試験設備やキャリブレーション(校正)センターなど、自律走行車(AV)生産をサポートするHMGICS独自の高度な機能を備えている。
Motionalは、生産を支援するチームを現地に派遣した。彼らは自律走行車統合センターに配置され、必要な診断、ソフトウェア開発、校正、検証作業を行い、IONIQ 5の完成車が厳密な要件を満たし、展開準備が整っていることを確認している。
■Motional 社長兼最高経営責任者カール・アイアグネマ氏 コメント
「今回の認証取得は、同車の極めて徹底した開発・試験プログラム、安全性と信頼性、そして高度な自律走行技術を証明するものです。HMGICSは輸送革新のビジョンです。この施設でIONIQ 5が生産されることを大変誇りに思うと同時に、史上初のFMVSS認定自律走行車を世界に紹介できることを楽しみにしています。厳しい連邦安全基準を満たし、大量商業化の準備が整った業界をリードするロボタクシーを開発できたのは、Hyundaiとの協力関係の賜物です」
■HMGICSの最高経営責任者 HongBum Jung(ジョン・ホンボム)氏 コメント
「HMGICSは、Hyundai Motor Group初のグローバル・イノベーション・ハブであり、未来のモビリティのための世界的な実証試験施設です。当センターの使命は、先進的で多様な形態の未来型モビリティ・ソリューションを開発・生産することで、モビリティ・バリューチェーンを変革することです。Motionalとの協業によるIONIQ 5の生産を開始することで、モビリティの未来におけるパラダイムシフトの最前線に立つことを志し、継続的なイノベーションの旅に乗り出す所存です」
Motionalと同グループは、画期的なIONIQ 5の生産に向け、米国とシンガポールで1年以上にわたる限定モデルの試作車の試験を含め、数年間準備を進めてきた。IONIQ 5の初期型は最近、ロボットタクシーの品質、性能、成熟度とその自律走行技術を実証することを目的とした一連の評価を完了した。
IONIQ 5は商業生産に入り、初期モデルはすでにMotionalの米国施設に納車されている。これらのEV車は2024年の商業サービス開始に向けて、Motional の厳格な試験および安全性検証過程を経ている段階だ。