コンチネンタルGT 20周年記念。世界一周バトンリレーが終了

 ベントレーは、コンチネンタルGTの誕生20周年を記念したユニークなグローバルリレーが、このために作られた特製バトンが世界一周しイギリス・クルーに到着したことによって、幕を閉じたと発表した。

歴代ベントレーが疾走する様子

▲コンチネンタルGT 20周年記念 世界一周バトンリレーが終了

 このバトンは、ヨーロッパ、中東、中国、アジア太平洋地域、アメリカ、イギリスを旅し、コンチネンタルGTの生産年数と同じ20人のジャーナリストやコンテンツクリエイター達による印象的なドライブとともに次のドライバーにリレーされた。

 2003年に発表された初代コンチネンタルGTは、ベントレーモーターズの運命に大きな変化をもたらした。現代における初の新型ベントレー、初の全輪駆動、初の革新的なW12エンジンを搭載したコンチネンタルGTは、ベントレーを世界で最も人気のある高級車ブランドへと急成長させた。

初代ベントレー・コンチネンタルGT(2003)

▲初代ベントレー・コンチネンタルGT(2003)

 20周年記念バトンはイギリスのクルーのスタジオでデザインされ、市販モデルの装備と同じレベルの細心の注意を払って製作された。サイプレス・グリーン(コンチネンタルGT生産1号車のエクステリアカラー)で仕上げられたバトンは、航空機のプロペラのブレードのように、左右非対称にひねりが加えられている。

 コンチネンタルGTのドライブモードセレクターを模したローレット加工が施されたキャップを回すことで、巻物を収納するバトンの内部にアクセスすることができる。

20周年記念バトン

▲20周年記念バトン

■ベントレー デザイン コラボレーション責任者 クリス・クック氏 コメント

「バトンの装飾のすべての要素はコンチネンタルGTにインスパイアされたもので、どの形にも目的があります。たとえば、エンドキャップには、コンチネンタルGTの3つの特徴的なライン、フロントホイールアーチからクルマの側面に沿って伸びるパワーライン、ルーフのフライライン、そしてリアホイールの上にある筋肉質なハウンチラインが簡略化されたグラフィックで表現されています。バトンを水平に持ち、手の中で回すと、装飾の輪郭にそれぞれのラインが見えるでしょう」

 20周年記念バトンは、初代コンチネンタルGTとともにベントレーのヘリテージガレージに保管され、ベントレーの歴史において非常に重要な1年が幕を閉じようとしている。

バトンを持つ写真

▲繊細なタッチで、それぞれの輪郭はキャップのグラフィック上の対応するラインとも完全に一致している

 2003年に発表された初代コンチネンタルGTは、魅力的なデザイン、スーパーカーとしてのパフォーマンス、そして比類なきクラフツマンシップが融合したユニークなモデルとしてデビューした。最高速度は300km/hを超え、0-100km/h加速は4.8秒。同価格帯で匹敵するライバルがいなかったため、コンチネンタルGTは世界的なセンセーションを巻き起こし、新たなマーケットを定義した。

 3代目となる現在、コンチネンタルGTとその姉妹モデルのコンチネンタルGTCは、数々の賞を受賞し続けている。2022年には、コンチネンタルGTスピードが権威あるロブ・レポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2023年にはコンチネンタルGT V8 Sがカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。コンチネンタルGTはまた、2023年2月に開催されたドイツのアウト・モトール・ウント・シュポルト アワードでも、101,000人以上の読者投票で輸入ラグジュアリークラス部門賞を2年連続で受賞し、連覇を達成した。

ベントレーモデルのラインナップ

▲ベントレーモデルのラインナップ

 ベントレーは、コンチネンタルGTファミリーの誕生20周年を記念して、6カ月間にわたるイベントや発表会などのプログラムを実施した。4月の上海モーターショーでは、1台限定のコンチネンタルGT・Sがデビュー。マグネティックダークグレーメタリックで仕上げられたこのマリナー特注モデルには、記念バッジ、インレイ、初代コンチネンタルGTと3代目コンチネンタル GTのシルエットを重ね合わせた20周年記念のデザインモチーフが含まれている。

クルーに集結したコンチネンタルGT

▲コンチネンタルGTは、2021年には80,000台の生産を達成。記録を祝して、価値あるコンチネンタルGTがクルーに集結した際の写真だ

 2023年は、ベントレーの強力な6.0リッターツインターボW12気筒エンジンの誕生20周年の年でもあった。7月に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、コンチネンタルGT・ル・マン・コレクション、特注のコンチネンタルGTCスピード、750PSのバトゥール・バイ・マリナー限定モデルなど、W12エンジンを搭載したベントレーが移動ショーケースとしてサーキットで披露された。

 大西洋を越えて8月に開催されたモントレー・カー・ウィークでは、コンチネンタルGTスピード・バイ・マリナーの1台が公開。サイプレスグリーン仕上げ、サドルレザーインテリア、バーウォールナットパネルは、2003年に生産された最初のコンチネンタルGTにインスパイアされたもので、シリアル番号 200001のその現車も一緒に展示された。

室内に置かれた記念バトン

▲クルーで製造されたクラフツマンシップの賜物は、モダンアイコンを進化させ続ける

 一方、20周年記念のバトンは世界中を回り、招待された20人のゲストドライバーはコンチネンタルGTのモデルを次々と体験した。運転が終わると、次にバトンを手渡す前に、ドライバーそれぞれがユニークな旅の記録として巻紙にサインをしている。

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