トヨタが東京2020に向けて専用車を開発

 トヨタ自動車が、東京2020オリンピック・パラリンピックをサポートする専用モビリティ「APM(Accessible People Mover)」を開発した。来場者へのラストワンマイル提供や、大会中の救護対応も視野に入れて開発。大会をサポートする。

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▲トヨタが開発したAPM 航続距離100km/最小回転半径5.0mの低速型EV

 広い会場内での輸送に適した短距離・低速型のEV。3列シートで、1列目が運転席、2列目が3人掛け、3列目が2人掛け(定員は計6人)。2列目を折り畳むことで、車いすでの乗車が可能だ。大会関係者や選手のほか、高齢者など多様な利用者を想定している。
 乗降性に配慮し、両側からのアクセスが可能。両サイドの乗り降り補助バーを設置し、車いす用のスロープや車いす固定用のベルトも搭載する。
 大会中の救護対応も視野に入れて開発していて、2列目、3列目の半面にストレッチャーがそのまま搭載できる救護仕様も設定する。

 車両サイズは全長が約3.9m、全幅が約1.6m、全高が約2.0m。最高速は19km/hで、航続距離は100kmとなる。また、最小回転半径を5.0mに抑えた点も特徴だ。

 競技会場や選手村などで約200台が来場者や大会関係者の移動をサポートする。

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