ケータハムの新工場が稼働開始。生産能力を50%高め、年間750台のラインオフが可能に!

ケータハムが新グローバル本社に移転して、最新鋭の新工場を稼働。床面積の拡大とともに新しい塗装ブースやエンジン工場、部品倉庫、33の個別作業ベイなどを設置して生産能力を従来より50%増強し、年間生産台数は750台へとアップ。社屋には生産設備のほか、エンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャルなどの各部門も集結

 英国ケータハムは2024年6月5日(現地時間)、ケント州ダートフォードに建設した新グローバル本社に移転し、最新鋭の新工場の稼働をスタートさせた。

▲英国ケータハムがケント州ダートフォードに建設した新グローバル本社に移転し、最新鋭の新工場の稼働を開始する

▲英国ケータハムがケント州ダートフォードに建設した新グローバル本社に移転し、最新鋭の新工場の稼働を開始する

 

 ケータハムは1973年に英国サリー州ケータハムで自動車製造を開始して以来、イングランド南東部を本拠地として事業を展開。1987年には生産拠点をダートフォードのケネット ロードに移し、2024年の初旬まで車両の組み立てを実施する。そして、昨年のブランド創立50周年に続き、新しいグローバル本社をダートフォードXと称する9エーカーの新インダストリアルパーク内に建設し、今回5万4000スクエアフィートを誇る新施設に本社機能および新工場、さらにエンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャルなどの各部門を集結して移管した。なお、新社屋の建設に当たってはケータハムを傘下に収める日本のVTホールディングスが数百万ポンドを投資している。

 キモとなる新工場は、9カ月に渡る改修工事を経て、最新の塗装ブース、エンジン工場、部品倉庫、33の個別作業ベイを設置。ここで、1人1台のセブンの組み立てを担当する。床面積とレイアウトの拡大により、いっそう合理的かつ効率的な生産が可能となり、結果として生産能力は従来比で50%増強し、年間生産台数を750台へと引き上げた。

▲新工場には最新の塗装ブース、エンジン工場、部品倉庫、33の個別作業ベイを設置。床面積とレイアウトの拡大により、いっそう合理的かつ効率的な生産が可能となり、結果として生産能力は従来比で50%増強し、年間生産台数を750台へと引き上げる

▲新工場には最新の塗装ブース、エンジン工場、部品倉庫、33の個別作業ベイを設置。床面積とレイアウトの拡大により、いっそう合理的かつ効率的な生産が可能となり、結果として生産能力は従来比で50%増強し、年間生産台数を750台へと引き上げる

 

 今回の新施設への移管に当たり、VTホールディングスの高橋一穂CEOは、「ケータハム新工場の操業開始を発表できることを嬉しく思います。この近代的な施設は、英国を代表するスポーツカーブランドであるケータハムに対するVTホールディングスの揺るぎない献身と支援を示すものです。この新拠点から、ますます高品質になった車両を世界中のお客様にお届けすることに誇りを持っていきます」とコメント。

また、ケータハムのボブ・レイシュリーCEOは、「新しいグローバル本社への移転は、私たちのブランドの歴史において重要な瞬間であり、ビジネスとセブンの未来にとって変革的なものとなるでしょう」と語り、さらに「生産能力が50%向上するだけでなく、50年の歴史の中で初めて、生産、エンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャルの各チームがひとつ屋根の下に集結することになります。これにより、私たちのビジネスはより効率的で合理化されたものになるでしょう」と、今後の事業展開を予測した。

▲新社屋にはエンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャルなどの各部門も集結する

▲新社屋にはエンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャルなどの各部門も集結する

 

 なお、ケータハムではファンのために新施設のファクトリーツアーを予約制で実施。また、イベントや車両の引き渡しなど、さまざまな顧客体験を提供する予定だという。ボブ・レイシュリーCEOは、「ケータハムのファンや顧客は、私たちのクルマが組み立てられているところを直接見ることができます。非常に印象的な近代的施設で、彼らが圧倒されることは間違いないでしょう。私もそうだし、スタッフもこのような世界クラスの施設で仕事ができることに興奮しています」と述べている。

▲ケータハムではファンのために新施設のファクトリーツアーを予約制で実施。また、イベントや車両の引き渡しなど、さまざまな顧客体験を提供する予定

▲ケータハムではファンのために新施設のファクトリーツアーを予約制で実施。また、イベントや車両の引き渡しなど、さまざまな顧客体験を提供する予定

 

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