中古車相場は5月も高騰を維持。しかし秋口にかけて下落見込。中古車市場統計レポート(2024年5月版)紹介

 ファブリカコミュニケーションズが運営する中古⾞情報サイト「⾞選びドットコム」は、2024年5⽉における⾃動⾞登録台数の推移と、「⾞選びドットコム」の販売台数推移から中古⾞市場の動きをまとめたレポートを発表した。

中古⾞市場統計レポート バーナー画像

▲⾞選びドットコム、中古⾞市場統計レポート(2024年5⽉)を発表

 「車選びドットコム」では、普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売 協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介している。

 2024年5月の新車登録台数は前月比100.7%の31万2,406台、中古車登録台数は前月比97.3%の52万5,853台となった。

 新車・中古車ともに例年5月は4月に比べて減少する傾向にあったが、2024年度は新車の登録台数が前月よりも増加。6月は5月よりも新車の登録台数が増加する傾向にあるため、さらなる増加が見込まれる。

新車登録台数

▲新車登録台数

 前年比を見てみると、新車登録台数は前年比95.6%、中古車登録台数は104.8%となっている。新車の登録台数は2024年に入ってから前年比80〜90%ほどで推移していたが、5月は95.6%と回復傾向にある。

中古車登録台数

▲中古車登録台数

 2022年にあった中古車相場高騰のピークに似た状態が2024年5月時点でも続いている。相場高騰に伴い、最近ではオートオークションでの一対一の競り上がり件数が増加しているようだ。

 今までも希少価値の高い車両の場合に発生していたが、最近は玉不足も影響し、希少車以外でも競り上がりとなるケースがあるようだ。

自動車販売市場と中古車情報サイトの動向(2024年5月)

▲自動車販売市場と中古車情報サイトの動向(2024年5月)

 今後の市場展望だが、「⾞選びドットコム」が調査を行った結果、6月以降は相当数の新車の登録が進む見込みであると考えている。それに伴い中古車相場も秋口にかけて徐々に下落していくと予想される。

 ただし、相場高騰のきっかけとなった「大手メーカーの生産停止」や「国外の情勢悪化」など、想定外の外的要因により相場高騰が続く可能性もあるので、気になる人は相場に関する情報は特に敏感に確認するようにしたい。

※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。

ボディタイプ別販売ランキング

▲国産車のボディタイプ別販売ランキング

 「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2024年5月中古車販売傾向をご紹介する。

 国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。シェア率はほぼ変わらず、全体の1/3程度のシェアを維持している。

 続いて2位がミニバン/ワンボックス、3位がコンパクト/ハッチバック、4位が軽バン/軽ワゴン、5位がセダン/ハードトップと続いた。

車種別販売ランキング

▲国産車の車種別販売ランキング

 国産車の車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が1位となった。4月は3位だったプリウスが1位の座を取り返した。

 そのほかN-BOX(ホンダ)が8位から4位へ、N-BOXカスタム(ホンダ)が10位から5位へ一気に順位を上げた。

輸入車の中古車販売

▲輸入車の中古車販売

 輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となった。5月は、SUV/クロカンがシェア率を伸ばし、逆にセダン/ハードトップやクーペがシェア率を落とした。

輸入車車種別販売ランキング

▲輸入車車種別販売ランキング

 輸入車の車種別販売ランキングではBMW MINI ミニが1位となっている。これまでランキング圏外が多かったルノー カングーは前月に引き続き、5位に落ち着いた。

 先月8位だったフィアット500が2位に入っており急激に順位を上げ、上位にランクインした。

■中古⾞情報サイト「⾞選びドットコム」
https://www.kurumaerabi.com/

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