ステランティスは今年上半期の利益が前年同期比で半減し、56億ユーロにとどまった。その理由は北米市場での不振(上半期は前年同期比16%減)、主力ブランドのひとつフィアットの販売低迷(1〜9月の欧州市場で前年同期比13%減)などがあり、プジョーのモデルチェンジサイクルなども影響した。
同社は下半期に新型車を20モデル投入するといわれており、上半期の不振を下半期に取り戻す計画だ。カルロス・タバレスCEOは2026年までの任期をまっとうし、苦しい状況からの改善を目指す姿勢を明らかにしている。
EX30をはじめとする電動化戦略を進めるボルボは、1〜9月の販売台数は28万1247台、前年同月比24.2%増と絶好調。24.2%の拡大率は、テスラに続く数字である。しかし、電動化モデルの投入で販売好調のボルボをもってしても、9月の時点で「2030年までに全車EV化する目標」を撤回した。販売する車両の90%をBEVかPHEVにし、残り10%はマイルドハイブリッドモデルを「限定的に販売する」新たな方針を打ち出している。