ACEA(欧州自動車工業会)は11月21日、10月の欧州新車販売台数を発表した。10月の総販売台数(EU+EFTA+UK)は104万1672台で、前年同月比0.1%増。8月、9月と2カ月連続で前年同月比割れが続いていたが、これにストップがかかった。
メーカー/グループ別販売台数ランキングは、トップがVWで29万3327台。前年同月比12.6%増。フォルクスワーゲン・ブランドが11万5087台(同17.4%増)、シュコダが6万9791台(同25.5%増)と好調だった。
2位はステランティスに15万346台だが、前年同月比16.7%減。グループ内で最多販売のプジョー・ブランドは5万8005台(同11.6%増)と好調だったが、オペル/ボグゾール(同13.8%減)、シトロエン(同31.3%減)、フィアット(同45.4%減)と主力ブランドが振るわなかった。
トヨタは前年同月比13.7%増の8万5587台を記録。今年1〜10月の累計販売でも83万4875台と、前年同期比2桁増(12.5%増)を達成している。1~10月の累計販売台数が50万台以上のメーカー/ブランドで2桁増はトヨタだけだ。
トヨタは今年10月、「トヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)の1〜9月の新車販売が91万2671台に達し、トヨタ史上最多台数を記録した」ことを明らかにしている。TMEのデータにはトルコやイスラエルなどの販売台数も入っているのでACEA発表のデータとは異なる数値になる。だが、トヨタが欧州マーケットで好調なのは間違いない。