米国のBEV先進マーケット、カリフォルニア州における電動車販売ランキング

米国のBEV先進マーケット、カリフォルニア州の電動車販売台数ランキング

 カリフォルニア州新車ディーラー協会(CNCDA)は11月4日、2024年年1〜9月の新車販売台数を報告した。

 米国最大の新車市場として知られるカリフォルニア州は、人気の動向を考えるうえで注目すべきマーケットとされている。さて、 1〜9月に販売された新車台数は132万708台で、134万4017台を販売した前年同期比で1.7%減。全米の販売台数が1158万7811台で同2.7%増となったのと対照的だった。CNCDAは「住宅価格の高騰が新車販売の伸びを阻む大きな要因になっている。一方で、インセンティブの拡大や雇用の増加、金利の低下など販売を押し上げる要素もある。最近5年間の販売が低迷し、潜在需要はある」と指摘している。

フォード・マスタング・マッハEがテスラのチャージングステーションで充電している様子。フォードは当初CCS規格の充電方式を採用していたが、アダプターを利用することでテスラが展開しているNACS方式のチャージャーが使えるようになる

 協会の予測によれば、「今年の年間販売は175万台程度で、前年比2万台減。一方で2025年は179万台程度になる」見込みだ。

 カリフォルニア州はテスラ車の人気が高く、2023年にはBEVの販売比率が21.5%に達した。24年は9月までに29万3109台のBEVを販売し、シェアは22.2%になっている。2024年は四半期ごとのデータでもBEVがシェア20%を切ったことはない。BEV、PHEV、HEV、FCEVを合わせた電動車の販売比率は39.4%になっている。

 モデル名別販売台数データを見ると、テスラ・モデルYが10万5693台と圧倒的で、2位のトヨタRAV4(4万9810台)を大きく引き離している。また、モデルYとともにカリフォルニア州の新車マーケットで1〜2人気を誇ったモデル3は、3万7219台にとどまり、全体6位。3〜5位はホンダ・シビック(4万741台)、トヨタ・カムリ(4万25台)、ホンダCR-V(3万7759台)が入っている。

 BEV/PHEVのモデル名別ランキングは別表にまとめた。テスラ・モデルYと3がライバルを抑えている状況は変わらないが、3位以下はバラエティ豊かである。話題のサイバートラックが8位に入っているが、受注状況などの情報から判断すると今後の上位進出は確実だろう。

 フォードはマスタング・マッハEとFシリーズ・ライトニングの2台が入り、ステランティスはジープ・ラングラーが入った。GMはBEVラインアップの拡充を図っているが、ランク入りには至っていない。

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 日本メーカーはトヨタのRAV4(PHEV)とbZ4Xの2台の名前が見える。

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