JAIA(日本自動車輸入組合)は1月9日、2024年1〜12月に販売された輸入車(海外メーカー)の車名別販売台数(登録台数)を発表した。
モデル別で最多販売を達成したのはBMWミニで、1万7165台。これは前年比約3.5%減になるが、MINIは世代交代をしたタイミングである事情を考慮する必要があるだろう。クーパー3ドア/5ドア、カントリーマン、エースマンのラインアップが揃い、2025年にはコンバーチブルやエースマンJCWの販売がスタートする予定だ。モデルのバリエーションが充実し、2025年には飛躍の1年になりそうだ。なお、MINIは車名別販売台数で2016年から首位をキープしている。
2位はメルセデス・ベンツGLCの7047台、前年比約54%増と大幅に伸ばした。3位はVWゴルフの6394台で、前年比約40.4%減。ゴルフが販売1万台に届かなかったのは2022年に続き、過去20年間で2回目である。2022年は9241台を販売していたから、24年実績は20この20年間で最も少なかった。参考までに、過去20年間でゴルフの最多販売台数は2014年の3万1410台。年間3万台を超えた実績は、この1回だけである。
メルセデスは販売トップ20のランキングに6モデルが入った。メルセデスが幅広い車種展開を行い、それぞれの個性がユーザーに支持されている状況がこうした数字からわかる。Cクラス、Eクラスに加えてGクラスまでトップ10入りしている点は商品力と販売力がうまくかみあっているからだろう。
人気のSUVは20位に入ったジープ・ラングラーが目を引く。他ブランドのSUVとは一線を画す武骨なスタイリングは、ラングラーでなければ味わえない。ラングラーは2019年以降、トップ20の常連になっている。