カングーはポップなカラーリングと商用車として磨かれてきた機能性で根強いファンを持つ。そのユーザーが日本全国から集まる世界最大規模のミーティングイベントが“カングージャンボリー”である。
10月16日(日)、会場の山中湖交流プラザ きらら(山梨県南都留郡山中湖村)に集まったカングーは1783台で、過去最多を記録した。第1回の開催は2009年。コロナ渦のここ2回はオンラインで開催されてきたが、第14回となる今年は3年ぶりのリアル開催である。
今回はとくにフランスでニューモデルが発表された直後という時期もあってか、ファンの盛り上がりぶりもひとしおだった。
広い会場をカングーが埋め尽くすこのジャンボリーの光景にはいつも圧倒されるが、面白いのはカングーが皆リアを通路側に向けて整列していること。カングーオーナーの個性はリア側に現れている。キャンプやアウトドア、愛犬とのドライブ、自転車などのスポーツ……。オーナーたちはそれぞれの“カングーとのライフスタイル”を表現し、周囲のオーナーたちとの交流を楽しんでいた。
イベントのハイライトとなったのは新型カングー、それも日本仕様車のお披露目だ。お笑いトリオ・安田大サーカスの安田団長のドライブで新型カングーがステージに登場。ルノー・ジャポンの小川隼平社長とともに日本仕様車の気になるポイントを紹介していた。
中でもユーザーの反応が大きかったのは、欧州では商用車バージョンにのみ設定されている観音開きのリアゲートが採用されたこと。他にも随所に日本のユーザーニーズが取り入れられている。日本ユーザーの要望が採用された背景には、このカングージャンボリーの盛り上がりが伝わっていたことが大きかったという。
カングーの個性をさまざまな形で楽しみながら、独自のカングー文化を育ててきた日本のユーザー。3rdモデルが登場し、このジャンボリーでカングーの新しい楽しみ方を目にできる日を楽しみに待ちたい。