1980年の誕生以来、フィアット・パンダはイタリアを代表するコンパクトカーとして不動の人気を維持する。ジョルジェット・ジウジアーロが開発を手がけた1stパンダの画期的なデザインとパッケージングはいまもなお魅力的だ。40年以上の歴史がありながら、現行モデルでまだ3代目とライフサイクルが長く、機能性と独特の愛嬌あるキャラクターに心惹かれるファンは日本にも多い。
そんなパンダオーナーたちが毎年5月末に全国から集まるお祭りが「パンダリーノ」だ。2008年にスタートし、今回が第15回目の開催である。
開催日は5月27日と28日の2日間。会場の渚園(静岡県浜松市)に全国からエントリーした300台が集まった。会場では泊りがけでキャンプを楽しむこともできる。
「パンダのオーナーたちがのんびりと楽しめる集まりを目指しています。パンダリーノがパンダに乗り続ける支えになればうれしいです」と事務局代表のYUKIさんは語る。
300台の内訳はパンダ1が138台、2が21台、3が103台と、19年間にわたって生産された1stモデルが最多エントリーである。パンダ好きであれば、その他のクルマやバイクでも参加OK。初参加も64台というオープンさがこのミーティングの魅力となっている。今回はイタリアから、パンダ・オーナーのステファーノさんが来日。日本のオーナーたちとの交流を楽しんでいた。
会場を歩くと、歴代で3世代と少なく、スタイリングもシンプルなパンダの印象からは想像できないほどバラエティ豊か。4輪駆動モデルの4×4やスポーツモデル、希少な限定車や並行輸入モデルまでバリエーションは多彩。さらにオーナーたちのさまざまな趣味趣向が反映されている。パンダリーノが維持やカスタムのモチベーションになっているようだ。
実行委員会ではほかにもキャンプなど、コンスタントに活動している。オーナーでなくても十分に楽しめるイベントなので、フィアット・パンダに少しでも関心のある方なら、一見の価値があるイベントである。
ミーティングの概要
■車種:フィアット・パンダ
■開催日:2023年5月27日・28日
■参加台数:300台
■活動地域:全国
■問い合わせ先:ホームページ