2002年のデビュー以来、ダイハツ・コペンは根強い支持を集めている。現行型は唯一のKオープンスポーツ。スポーツカーユーザーからビギナーまで幅広い層のファンを持つクルマである。
そんなコペンに惹かれたある女性オーナーの呼びかけで全国からコペンが集まったTシャツ・コペンミーティング(以下TCM)を取材した。
会場の小笠山総合運動公園エコパ(静岡県袋井市)駐車場に集まったのは新旧コペン約200台。全国から集まりやすい立地という関係もあり、会場には東北から九州まで全国各地のナンバーを付けたコペンが並ぶ。
主催者はあいうたさん。愛車のコペン・セロの写真をSNSにアップ。近隣のオーナーたちと交流するうちに「コペン好きな人と集まって思い出をつくりたい」という気持ちから遠方からも参加できるイベントを企画。SNSを通して告知したところ、200台の参加枠はあっという間に埋まったという。
TCMというイベント名のとおり、コペンのイラストとロゴ(ダイハツの承認も取得)を入れて製作したTシャツを参加者全員に配布。会場での誘導やイベントなどの運営も、すべてSNSからの呼びかけで集まったコペン仲間たちが協力を買って出てくれたという。
会場で参加者たちに話を聞くと「クルマのイベントに参加するのは今回が初めて」という仲間から経験豊富なベテランまで年齢も性別もさまざま。SNSを通じて気軽に集まれるカジュアルな楽しさに惹かれた点が共通している。
ボディ外板をパネル化し、ユーザーがデザインを変更できる“ドレスフォーメーション”が現行コペンの大きな魅力。多種多様なコペンを目にして、もっと自分好みにボディをカスタマイズしてみたい、と刺激を受けたオーナーも多いだろう。
「予想以上に反響が大きくて驚きましたが、うれしいです。次回も企画したいですね」とあいうたさんは語る。コペンオーナーであればノーマル派でも楽しめる雰囲気のイベントなので、これまでオーナーズイベントに参加した経験がないようなライトなオーナーにもおすすめできそうだ。