MR2は日本車初の量産ミッドシップ2シーターモデル。1983年秋のモーターショーにSV-3の名で参考出品されたモデルの市販版。ネーミングは「ミッドシップ・ラナバウト2シーター」の頭文字を取って命名された。ミッドシップから想起するスポーティな走りだけでなく、日常使用でも使い勝手に優れたタウンカーとしての要素を盛り込んだのが大きな個性。メカニカルコンポーネンツの多くはFFカローラから流用され、コクピット背後に1.6リッターDOHC16V(4A-GEU型/130ps)と1.5リッターSOHC(3A-LU型/83ps)を搭載。トランスミッションは5速MTと4速ATが選べた。1986年8月のマイナーチェンジで一段とパワフルな1.6リッター・スーパーチャージャー(145ps)が登場。このタイミングでサンルーフ仕様は、一段と爽快感が味わえるTバールーフに進化した。MR2は、従来一部のマニアのための特別な駆動レイアウトだったミッドシップの魅力を、多くのファンに解放したエポックモデル。優れたトラクション能力を活かし、意のままの走りが味わえた。純粋な2シーターパッケージながら、実用的なトランクスペースを持ち、広い視界により運転しやすいのも魅力だった。1989年10月にモデルチェンジ。2代目はよりスポーツフィールを高めた。写真のカタログは1985年2月版(原寸298×245mm/24ページ編集)
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