8代目のギャランはレグナムという新型スターションワゴンとともに1996年8月に登場。「高密度スポーツセダン」を掲げ、三菱の代表らしいシャープなフォルムと先進のメカニズムで存在感をアピールした。特徴は主力ユニットのGDI化。GDIとは当時世界初のシリンダー内にガソリンを直接噴射する量産エンジン。カタログでは燃料消費とCO2の排出を35%改善し、パワーを10%改善した「21世紀の心臓」とアピールした。GDIユニットは、1.8リッターの排気量から150psの最高出力をマークし、10・15モード燃費も18.8km/リッター(MT)とクラス最良。ギャランにはトップモデルのVR-4用に2.5ℓ・V6DOHC24V(280ps・MT)も設定されたが、あくまで主力は1.8リッターのGDIだった。ただしGDIはハイパワーを実現するためプレミアムガソリンが指定された。このため燃費は良好だったがランニングコストの面では弱点が指摘された。また初期はGDIユニットに不具合が多発。評判を落とした面もあった。ギャランは装備も充実していた。ボディは骨格を太くした安全構造。前席デュアルエアバッグとABSに加え、ナビゲーション機能を備えたMMCS(三菱マルチコミュニケーションシステム)が全車に標準だった。写真のカタログは1996年8月版(原寸295×257mm、変形22ページ編集)
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