1969年の初代S30型誕生以来、半世紀以上にわたり国産スポーツカーとして不動の存在感を放つフェアレディZ。そのデビュー当時から50年以上にわたり熱心に活動を続けている、オーナーたちの集まりがダットサン・スポーツ・カー・クラブオブジャパン(以下DSCC)である。
このDCSSが主催するイベントがオールジャパン・フェアレディミーティング(以下AJFM)である。フェアレディZオーナーが全国から集まる盛大な催しだ。10月1日、つま恋リゾート彩の郷(静岡県掛川市)で4年ぶりに開催された第9回の会場を取材した。
DSCCは、Zの源流となるSP/SR型フェアレディを含むオーナーズクラブだが、会場に集まったのはS30型以降の歴代フェアレディZ。今回は現行RZ34型のデビュー後では最初の開催であり、参加者たちも新旧Zの共演を大いに楽しみにしていたようだ。
DSSCの全国ミーティング開催は、1st・Zのデビューとクラブ創立30周年となる1999年が第1回。それ以来数年に一度のペースで開催されてきた。今回の会場は第1回ミーティングが開催された思い出の地である。
大浦代表はデビュー直後にオーナーになり、仲間とDSCCを立ち上げた。以来50年以上代表を務め続けてきた。
クラブは1979年にはすでに全国に支部を展開し、1300名を超える規模にまで成長。現在も単一車種のクラブとしては国内最大規模といえるだろう。通常の活動は各支部でツーリングを中心に、コンスタントに活動を続けている。
カートコースを貸し切った広々とした会場に、S30型から最新のRZ34型まで各世代のZが各モデルに分かれて並べられた。今回はテーマカラーとしてRZ34のプロトタイプが発表された際のボディカラーであるイエローがフィーチャーされていた。
今回はコロナ渦以降では最初の全国ミーティングであり、数年ぶりの再会を喜ぶ参加者の姿が印象的だった。
Z33型以降に乗る多くの若いオーナーは、昭和世代のZからも新鮮な刺激を受けていたようだ。次回は独自のカスタムを施されたRZ34型Zの姿が増えるだろう。その時を楽しみに待ちたい。