2017年の登場以来、世界最速のスーパースポーツの1台として高い人気を誇るR35型GT-Rのルーツ、R32型スカイラインGT-Rの復刻版カタログ。R32型スカイラインGT-Rは、16年ぶりの「GT-R」として1989年5月に復活(発売は8月)。
カタログでは「生まれながらにして、すでに伝説的な存在になることを運命づけられたクルマである」と宣言した。中でもRB26DETT型エンジンについて「GT-R復活の原動力は、あくまでこのRB26DETTエンジンである。ストレート6、2568ccツインカム24バルブ。インタークーラー付きターボ。ターボチャージャーは、コンプレッサー側にギャレット製T3型、タービンにセラミックローターを使用したT25型を組み合わせたハイブリッドタイプとし、レスポンスの良さと全域での高い過給効率を両立している。このエンジンの潜在能力は高い。第一級のレーシングエンジンを目指し開発されたという点で、他の市販エンジンとは確実に一線を画す。」とアピールした。
写真のカタログは、1993年2月版(原寸300×250mm、28㌻編集)。1993年モデルはグループAレース3年連続完全優勝記念車のVスペックを設定したのがハイライト。Vスペックはブレンボ製ブレーキ/BBS製鍛造アルミ(17×8JJ)/BSポテンザRE010タイヤ(225/50R17)で一段と走りをポテンシャルアップ。Vスペックの新車時の価格は標準車(454万5000円)より71万5000円高い526万円だった
※資料提供/ブックガレージ