根強いファンを持つタクシーやトラック、ワゴンといった商用車たち。その実用本位で磨かれてきた機能とスタイルが持つ独特の魅力に惹かれたオーナーたちの集まりが商用車ミーティング関東である。
第3回目となるイベントが3月24日(日)に都市農村交流センター前駐車場(千葉県長柄町)で開催された。
このイベントを主催する千城交通部はバスを自家用として楽しむ仲間が運営する団体である。代表の八良さんご自身も路線バスとして活躍していた車両を自家用として所有している。
「旧車イベントには必ずといえるほど商用車の姿がありますが、どこでも脇役のようなポジションです。そんな商用車オーナーが主役になれる場所を作ろうと思い、このイベントを立ち上げました」(八良さん)。
中部エリアで活動する商用車ミーティングの主催者から許諾を受け、関東版として第1回を2020年に開催して以降、活動の輪を広げてきた。
会場に並ぶ商用車の中で、最も多かったのはタクシー。ほかにも公用車や教習車、特殊車両などの“はたらくクルマ”がジャンルごとに並んでいる。これまでの開催で最もジャンルの偏りがなく、バランスよく集まったという。
自家用バスのオーナーグループが中心となっているだけあって、観光バスや路線バスとして働いた大型車両が何台も並んでいるのは、旧車系イベントの中でも独特な光景といえるだろう。
古い車両はスクラップにされやすく、また海外に輸出されるケースも多い。そのため良好な状態で残された個体が極めて少ないのが、商用車ファン共通の悩みどころのようだ。
個人売買やファン同士のネットワークを駆使して車両を見つけ、メンテナンスを重ねてきたクルマに向けられるオーナーたちの愛着は深い。
自慢の「はたらくクルマ」が主役になれる貴重な場として、今後も活動の広がりを期待したい。
■車種:商用車全般
■開催日:2024年3月24日
■メンバー数:参加台数 約70台
■活動地域:関東
■問い合わせ先:ウェブサイト