盛り上げのプロのDJがアドバイス!こんな曲がドライブを大いに盛り上げる!

 夏休みに友人や家族と海やキャンプなどリゾートドライブに出かける人も多いのでは。その際、目的地までの車内の雰囲気作りには、音楽が重要。そこで今月号の『クルマと音楽』では、ドライブを盛り上げる曲についてアドバイスしよう。曲をかけて盛り上げる存在がDJ、中でもJ-POPを題材に、お祭りや宴会でもDJを披露して大好評のゆけむりDJsのお2人、DJ CARPさんとNachuさん(以下敬称略)に話を聞いた。

みんなが歌えて、ノレて、会話が弾む曲がおすすめ

 まずはどんなタイプの曲が適しているのだろうか。「みんなが歌えることが大きいですね。声を出して歌うことでアドレナリンが出てテンションが上がるんですよ」(DJ CARP)。そして「クルマの中は外に音が漏れづらい、プライべート空間なので、気にせず歌えるんです」(Nachu)。歌って、走れる、ドライブできる。これは楽しそうだ。
 選曲のポイントは「90年代のJ-POPがお勧めですね。当時はヒット曲が多く生まれていた時代で、みんなが歌える曲が多い。とくに小室哲哉さんの曲は、ダンスミュージックと歌謡曲を結び付けたもので、ノリがすごくいい」(DJ CARP)。ノリがいいと、リズムが取りやすく、体全体で曲が楽しめるのだ。小室サウンド以外にも、モーニング娘。などのつんく♂関連やZARDやWANDSなどのビーイング系も盛り上がりを見せると、Nachuさんからヒントがあった。「TRFは夏のリゾートや海をイメージさせる曲があり、海へのドライブの際にはお勧めです」(DJ CARP)。そして「90年代はカラオケ文化が盛んになった時代ですね。掛け声を上げるパートや、決まった合いの手をみんなが知っているんです」(Nachu)。たとえば、相川七瀬の『恋する少女じゃいられない』。最後にみんなで「恋する少女じゃいられない!」と歌うのは鉄板。

DJ CARP

 歌えるというポイントと同じくらいに、決め手になるのが、会話が生まれる曲だとか。「曲を聴きながら、“あのときこうだったよね”とか、とか会話が生まれる曲をかければ盛り上がりますね。それに会話がはずめば、クルマ好きにはこれがいいのかい悪いのかわからないけど、移動時間も短く感じてしまうんです」(DJ CARP)。
 たとえばこの時期だとサザンオールスターズがお勧めだ。1970年代から第一線で活躍を続け、夏や海を題材とした曲も多い。20代でも60代でも幅広い年代がサザンオールスターズの曲を聴いてきた。サザンの曲をきっかけに、ドライブ仲間の意外な思い出話が飛び出すかもしれない。それも音楽が持つ力のひとつだ。

曲選びはドライバーを一番重視すべし!

 盛り上げのプロならではのテクニックも聞いた。「旅やバカンスに関するものなどそのときの状況に合わせた曲をかけるのがいいですよ」(Nachu)。その場に合わせた曲は、同乗者から共感を得られ、会話につながる。「たとえば、レース観戦に行くとしたら、F1のテーマ曲として知られるT-SQUAREの『TRUTH』。これを聴くだけで、気分が高まります」(DJ CARP)。選曲にひと工夫すると、盛り上がり方が跳ねる。「YOASOBIの『アイドル』の次にアイドルつながりでモーニング娘。の曲をかけるとか、そういったひねりも、会話を生みますし、センスがいいと思われます」(Nachu)。

Nachu

 ドライバーを重視することも大切だ。「ドライブ中のVIPはハンドルを任されているドライバーだと思うんです。後席の仲間は休んでいてもいいけれど、ドライバーに睡魔は厳禁ですし、気持ちを上げて快適に運転してほしいのです」(DJ CARP)

 ゆけむりDJsは配信でエイベックスから90年代や00年代の楽曲が楽しめるミックス作品をリリース中。これがあれば、小室サウンドはじめとしたエイベックスのヒット曲が、存分に楽しめる。
 ゆけむりDJs に“夏の海ドライブ”時にお勧めのプレイリストをまとめてもらった。ご参考に。

ゆけむりDJs プロフィール

BIGパーティやFESで絶対の盛りあがりを見せ続けている、DJ CARPとNachuによる日本屈指の“J-POP” DJユニット。国内最大級のJ-POP DJイベント『東京歌謡曲ナイト』の主催。90sを軸にしたMIX『アノコロスノーマジック』やglobe公式MIX『globe NONSTOP BEST』DJ KOOとの共同制作『TK WORKS NONSTOP MIX』『TRF NONSTOP MIX』など多数のMIXコンピの制作。J-POP MIX初のデジタル配信シリーズ『アノコロが止まらない。』の全作品の制作など精力的に活動中。

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